Dentalism 26号
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%× 10018スコアの合計(0~18点):==(TCI)舌苔の付着度⑨⑧⑦⑥⑤④③②①舌苔スコアの基準舌乳頭が認識不可能な厚い舌苔スコア2舌乳頭が認識可能な薄い舌苔スコア1舌苔は認められないスコア0舌苔スコアの記録00項目数12345(8)(N)(25)(42)(56)(38)(11)2468101214平均MNA値29 Dentalism 26 SPRING 2017検査項目検査機器実測値評価基準評価基準に該当する1.口腔不潔Log10(CFU/mL)6.5 Log10(CFU/mL)以上はい/いいえ2.口腔乾燥口腔水分計(ムーカス)27.0未満はい/いいえ3.咬合力低下N200N未満はい/いいえ4.舌口唇運動  機能低下パ/pa/回/秒どれか1つでも6回/秒未満はい/いいえタ/ta/回/秒カ/ka/回/秒5.低舌圧kPa30kPa未満はい/いいえ6.咀嚼機能 低下mg/dL100mg/dL未満はい/いいえ7.嚥下機能 低下合計点数点合計点数3点以上はい/いいえ「はい」が3個以上あれば、「口腔機能低下症」と診断する (日本老年歯科医学会提供)グミゼリーグルコース測定器細菌カウンタデンタルプレスケールディアドコキネシスJMS舌圧測定器EAT-10〈図2〉 「口腔機能低下症」の診断(2016年度版、一般社団法人日本老年歯科医学会学術委員会)〈図3〉 舌苔の付着度の評価基準(Tongue Coating Index;TCI)〈図4〉 当てはまる項目数(N数)と平均MNA-SFとの関係⑥咀嚼機能低下:加齢や健康状態、口腔内環境の悪化によって、咬合力や舌の運動能力が低下し、結果的に低栄養、代謝量低下を起こすことが危惧される状態⑦嚥下機能低下:加齢による摂食嚥下機能の低下が始まり、明らかな障害に至る前段階の機能不全を有する状態 各検査項目の評価基準(図2)を示すとともに検査機器がない場合でも検査が行えるよう、それぞれの検査項目に代替検査法を提示している。例えば、細菌カウンタがない場合は、Tongue Coating Index(TCI)を用いて視診により舌苔の付着程度を計測する(図3)。診断基準の確立に向け修正必要 これらの診断基準は、急性期病院である藤田保健衛生大学病院の入院患者を対象とした調査結果を基に検討された。口腔機能低下症の診断基準のうち、同大学病院で調査した5項目〔細菌数、口腔湿潤度、残存歯数、舌圧、ディアドコキネシス(舌口唇の運動機能を速度や巧緻性により評価)〕について、診断基準値に達しているかどうかで口腔機能低下を評価した。目的変数をMNA(簡易栄養状態評価表)による栄養評価とし、合計点数ごとの平均MNAを比較した。その結果、当てはまる項目数が3つを超えると低栄養傾向を示すことが分かった(図4)。今後の課題について水口氏は「今回の診断基準は現状のエビデンスから検討した2016年度版であり、これが完成版ではない。診断基準を確立するためには、老人介護施設や在宅での調査および、老化だけでなく疾患の結果として生じる口腔機能低下など、さまざまな角度でより多くの研究を行い、修正していく必要がある」と述べた。(Medical Tribune 2016年12月8日号4ページより転載)

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