Dentalism 26号
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27 Dentalism 26 SPRING 2017第75回日本公衆衛生学会 10月26日〜28日口渇とうつの間に系統的な関連北海道内2市での調査じられる」「わけもなく疲れたような感じがする」の4項目を尋ね、「いいえ」が0個なら「うつあり」、1〜3個なら「うつ不定」、4個(全部)なら「うつなし」とした。 また、薬の種類にかかわらず、服薬の有無を尋ね、服薬とうつとの関連についても検討した。 回答は657例(41・1%)から得られた。このうち口渇ありが17%、口渇不定が13%に認められ、口渇なしは70%だった。また、うつありが4%、うつ不定が33%、うつなしが64%という内訳だった。 うつの状況を口渇の区分別にクロス集計した結果、口渇あり群ではうつなし42%、うつ不定47%、うつあり12%。口渇不定群ではそれぞれ56%、40%、5%。口渇なし群では71%、28%、1%であった。うつなしの割合は口渇あり群で最も低率で、次いで不定群、なし群の順であり、逆にうつありは口渇あり群で最も高率で次いで不定群、なし群の順となる系統的な関連が認められた(図)。χ2値=52.053、自由度=4、P=0.0001287154056124742口渇なし群(455例、70%)口渇不定群(86例、13%)口渇あり群(113例、17%)うつありうつ不定うつなしうつありうつ不定うつなしうつありうつ不定うつなし80(%)706050403020100割合(鈴木惠三氏提供) 札幌医科大学公衆衛生学講座の鈴木惠三氏は、口渇とうつの関連について検討した調査結果を報告した。両者の間には系統的な関連が認められたという。口渇あり群でうつありが最も高率、うつなしが最も低率 鈴木氏らは2015年6〜8月、住民基本台帳からランダムに抽出した北海道内2市の40〜79歳の住民1600例(男女各800例)にアンケートを実施。口渇に関して「口の渇きが気になるか」「昼間、口が渇くか」の2つを質問し、どちらもあれば「口渇あり」、どちらか一方なら「口渇不定」、どちらもなければ「口渇なし」に区分した。 うつについては、地域支援事業基本チェックリストから抜粋した「毎日の生活に充実感がない」「これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった」「以前は楽にできていたことが今ではおっくうに感 服薬については、服薬ありが60%、なしが40%だった。服薬あり群ではなし群に比べ、いずれの口渇区分においてもうつありがより高率で、うつなしが低率だった。〈図〉 口渇の区分別に見た「うつなし」「うつ不定」「うつあり」の割合 以上から、同氏は「口渇とうつは系統的な関連を示すことが分かった。また、服薬とうつにも同様の関連が認められた」と結論付けた。 (Medical Tribune 2016年11月24日号16ページより転載)

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