Dentalism 25号
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インプラント歯科学と歯科CAD/CAM技術の併用による固定式審美修復29 Dentalism 25 WINTER 2016図11図12図13で、IPS e.max Ceram ZirLiner ClearとIncisalの混合物(70:30)を用いた。ZirLiner Incisalは酸化ジルコニウムの光の反射を抑えるもので、代わりにLiner 4を用いてもよい。これらのライナーを混ぜるためにIPS e.max ZirLiner BuildUp Liquidを加えた。これにより、コーティングの均一性を確保できる満足な粘稠度の混合物となった。焼成処理後の修復物は表面が均一で、適切なレベルの蛍光性を示した。大きな修復物のファンデーション焼成の場合、われわれはスプリンクル法ではなくレイヤリング法を用いる。レイヤリング法の方が接着性および光学的効果が優れている(ウオッシュ焼成:Deep Dentin A2, A1, DA2, A1, T-Neutral 、図10)。各歯の前庭面は容易にベニアを施すことができる。 歯形態を付与し、フレームワークを基本シェードとして用いた(ベニアリング:Dentin A2, A1, T-Neutral, OE1, OE2, I1 、図11)。焼成処理の完了後の明度、彩度、光の反射は期待通りであった。修復物の色調は強い光の下でも、普通の明るさの所でも、日陰でも同じで、選択したA-Dシェードに一致している。著者紹介Dr Dario Žujic クロアチア・リエカの歯科医。 電子メール:dario@indentalestetica.hrVelimir Žujic クロアチア・リエカの歯科技工士。 電子メール:velimirzujic@yahoo.comDragan Stolica スロベニア・マリボルの歯科技工士。 電子メール:stolica.d@gmail.com デンチン焼成に先立ち、モノリシック部分にシェードのキャラクタリゼーションを施した(シェード、ステインを使用)。塗料の薄い“ソフト”コーティングを施し、IPS e.max Glaze Fluoを用いてグレーズ焼成を行った。 最終焼成後の修復物は、調和の取れた色調を呈していた。ブリッジは機能性および審美性の基準を全て満たしていた。モノリシック部分がベニア部分より明るく見えることはなかった(図12)。最後にブリッジを研磨し、最適な口腔衛生を確保できる状態にあることを確認した。酸化ジルコニウムの優れた生体適合性が低下しないようにしたり、対合歯に好ましくない摩耗が生じないようにしたりするには、滑らかな表面が不可欠である。最終点検後に、修復物を歯科診療所に発送した(図13)。■結論 プレパレーション完了後に、ブリッジを所定の位置にセメント固定した。セラミック修復物には立体感がある。臼歯はレイヤリングなしでも自然な色の深みがあった。前歯は内部の色調が鮮やかで、天然歯のように半透明で暖かみがあり、優れた美的特性を示した(図14)。 最先端のミリング技術と高品質のセラミックベニアの組み合わせは、美しくて信頼性が高く、長続きする治療結果を得るための効率的な道筋を提供する。補綴治療チームの目標は、美しく自然な笑顔で喜ぶ患者を見ることである(図15)。……1歯ずつ前庭面にベニアを施した最終焼成後のモノリシッククラウンがベニアを施したクラウンより明るく見えることはなかった完成したブリッジの調和の取れた色調と均質な表面性状「最先端のミリング技術と高品質のセラミックベニアの組み合わせは、美しくて信頼性が高く、長続きする治療結果を得るための効率的な道筋を提供する」セメント固定ブリッジは見た目が自然で美しく……図15……患者の機能的・審美的な期待に応える図14

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