Dentalism 25号
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ちゃうんで(笑) お客さんから受信料をいただいてる以上、番組の質が悪くて見てもらえないなんてありえないのに、会社にはその意識が希薄で。それで「全部やらせてほしい」と、上司に掛け合ったんです。おかげで、年中深夜自身は3カ月に一度、絶対的に面白いものを見せるという考え方だったんですが、番組の質にはばらつきがあって、よい回もあれば、まったくダメな回もあった。つまらないのを2,3週連発されちゃうと、僕の回を見てもらえなくなっ残業でしたが(笑)――「計るだけダイエット」を考案するなど、健康やダイエットに関係する方面でも随分と注目されたと思うのですが、講演や研修活動を始めるきっかけは?北折 いつ転勤させられるかわからない仕事だったものですから、僕がいなくなった後でも、残った人が自動的にいい番組を作れるようにしておかないといけないと思い、自分のやり方を「文法化」していったんです。この文法でやっていけば大丈夫というのがあれば、新しくきた人でも、その通りやれば一応最低限はできるという。 それがそのまま他の仕事をしている人たちにも、応用がきくと気づかせてくれたのは、東京都内の栄養士さんでした。彼が言うには、人は栄養士の話はきかないけれどテレビの言う事はきく、と。一度、研修会に来て欲しいと呼ばれて行ったのが、講演活動のきっかけでした。その時に、栄養士さんや保健師さん、お医者さんや歯医者さんが、ものをたくさん伝える仕事なんだということを知りました。――つまり、医療従事者のものの伝え方に課題があったと?北折 めっちゃ下手でした(笑) きちんとした大事な内容なのに、伝え方が下手なばっかりに伝わってないという、NHKがかかえていた問題と全く同じだったんで、番組「一所懸命やってきて結果が出ないなら、今までのやり方のどこかを変えるしかない。」制作でやってた文法づくりがそのまんま応用できたわけです。 昔は放っておいてもNHKを見る人ばかりだった時代があったと思うのですが、今は違うように、お医者さんも歯医者さんも、患者が言うことを聞くしかなかった時代とは違う。放っておいても言う事を聞く人ばかりではないわけです。――昨年は94本の講演を行い、今年はそれを上回るということですが、本数が増えると新たな難しさも出てくるのでは?北折 以前は、初めて講演を聞く人と過去にも聞いたことがある人がミックスしている場合、同じ話にならないようにしなきゃいけないと思っていましたが、だんだんわかってきたのは、同じ話をもう一度聞きたいという人が、思ってたよりもはるかに多いということです。最近やっと臆面も無く同じ話をするようになりました。それでも100%同じスライドを見せるようなことはないですけどね。同じ話なのに聞こえ方が変わっていたという方も結構多くて、毎回新たな発見があると言われます。中には4回目5回目の人も多くいらっしゃいます。19 Dentalism 25 WINTER 2016

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