Dentalism 25号
20/36

取材・文/丹羽麻理 撮影/中島繁樹届けたい情報を、受け取りたい情報に変える技術で、専門分野で必要とされる「伝わる」伝え方を解説。 テレビ番組の制作に携わっていた頃から、数字(視聴率)至上主義ではなく、それを視た人が内容を確実に受け取り、自分の生活を何かしら変えて、その結果として「幸せ」を感じることを目指し、追及してきた北折一さんにとって、あらゆる活動の軸になっているのは、「多くの人々の幸せ」である。無かったものを生み出すよりも「よりよくする」ことを得意とし、演出家としての経験と手法を用いて確実に効果を上げさせるその手腕は、歯科業界でも多くの人たちに影響を与えている。――NHKで一つの番組を18年間も手がけるというのは、かなり稀なことだと思うのですが。北折 たぶんNHK総合では歴代元NHK「ためしてガッテン」演出デスクとしての経験を活かし、講演や研修講師としてマルチに活躍されている北折一さん。携わるジャンルも様々で、健康教育や食育、ダイエット、生活改善、企画、PR、プレゼンテーションなど非常に多彩である。対象は医療従事者や、教育関係者、企業従業員や一般市民まで幅広く、2013年のNHK退職後は、更に活躍の場を広げている。Special Interviewデンタリズム・スペシャル・インタビュー元NHK科学・環境番組部専任ディレクター「ためしてガッテン」演出担当デスク北折 一Hajime Kitaoriトップだと思います。「ためしてガッテン」は、若いディレクターが常時12、13人ぐらいいて、1人のディレクターが約3カ月かけて1本の番組を作っていました。最初の2年ぐらいは僕も3カ月に1本作るディレクターのうちの一人でした。 演出デスクとして番組を管理するようになってからは、ディレクター全員と、演出的に二人三脚する感じでしたね。年間44、45本の番組を作っていました。――なぜ、演出デスクとして番組全体を管理する側になったのでしょうか。北折 番組を楽しみに見て下さるお客さんが可愛くてしようがなかったんです。その人たちにつまらないもの見せたくなかった。僕Prole 北折一(きたおり・はじめ)1964年愛知県出身。1987年名古屋大学文学部卒業後、NHKに入局。静岡放送局などを経た後、1995年より科学バラエティ番組「ためしてガッテン」立ち上げに参加。以来18年間、同番組の制作に携る。2000年消費生活アドバイザー(経済産業大臣認定)の資格を取得。2013年NHKが講演活動に大幅な制限をかけるようになったため退職。フリーの立場で講演・執筆活動を続けている。著書多数。 Dentalism 25 WINTER 2016 18

元のページ 

page 20

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です