Dentalism 24号
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27非剥離法による歯肉のメラニン色素除去 Dental Tribune International(本社:ドイツ・ライプチヒ)は、2003年に月刊紙Dental Tribuneを創刊した出版社としてスタート。その後、新聞、雑誌などのプリントメディアに加えてデジタルメディアも発行。現在、130種を上回るプリントメディアとウェブメディアは世界90か国、30言語で、65万人の歯科医に読まれています。「laser」はDental Tribune International発行の歯科用レーザー技術専門誌。laser(2016; 1: 24-27)───────────────────────────────────────────────────────────────────────────Dr. Kenneth Luk, Hong Kong───────────────────────────────────────────────────────────────────────────翻訳/株式会社メディカルトリビューン■はじめに 10年以上前から、さまざまなレーザー波長を用いた歯肉のメラニン色素除去が報告されている。粘膜を1層ずつ、メラノサイトが存在する上皮基底層まで剥離(アブレーション)していくのである。このレーザーを用いる方法はメスやダイヤモンドバーと比較されてきた(図1)。さらに、波長810nmの光学的性質と吸収特性に特定のパワーパラメーターを組み合わせることにより、非剥離性(ノンアブレイティブ)の術式が開発された(図2)。 他にも同様の非剥離法として、20W 980nmダイオードレーザーを用いたマイクロ凝固と呼ばれる術式が報告されている。2015年には歯科市場に445nm青色波長が登場した。1W 445nm連続波(CW)を出力する320μm先端未加工(uninitiated) ファイ図2バーを用い、同等の非剥離性の手技と結果を実現することができる。■非剥離法の基礎知識 810nmダイオードレーザーは水に吸収されにくいが、ヘモグロビンやメラニンなどの色素にはよく吸収される。低パワーの長いパルスが深部組織へ熱を伝達するのに対して、高パワーで短いパルス幅を用いると熱エネルギーが表面に集中する。図1剥離法(アブレーション)による色素除去メラニンとヘモグロビンの吸収による色素除去粘膜を1層ずつ基底層まで剥離後に粘膜新生レーザー剥離後に粘膜血管新生非接触性透過・浸透基底層のメラニン基底層のメラニン毛細血管床毛細血管床深部の毛細血管床まで剥離しない発色団による吸収(メラニンと血液)

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