Dentalism 24号
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18取材・文/丹羽麻理 撮影/中島繁樹周術期口腔機能管理の実際を紐解き、医科歯科連携の適正値を追求する。――あまりに多くの職責を担われておられますが、丹沢教授を一言で紹介しようとすると、どういう表現が相応しいでしょうか。丹沢 元々、私の専門はがんですし、治療も行えば研究して論文も書きます。開頭、開胸、開腹など外科のトレーニングも全てやってきましたので、外の病院では外科治療も行っています。また、千葉大学の口腔外科は総合病院の歯科ですから、そこでは有病者のむし歯の治療や根っこの治療などで、週に25人〜40人ほどの患者さんも診ています。近頃、医科歯科連携の話をして欲しいというリクエストをいただくことが多くなりましたが、そうした場では、「入り口と出医師免許の取得後に、歯科医師免許を取得した経歴を持つダブルライセンスドクターでもある丹沢秀樹氏。日本口腔科学会の理事長や、中央社会保険医療協議会の専門委員なども務め、この春開催された日本口腔ケア学会の総会・学術大会では大会長も務めた。氏には、関係各方面から、医科と歯科の制度の違いを整理し、連携における問題点や課題克服への道筋をつける重要な役割が期待されている。医科歯科連携、多職種連携が叫ばれる昨今、その言動には最も注視しておきたい人物の一人といえるだろう。Special Interviewお医者さんの話を聞いてみよう!千葉大学大学院 医学研究院先端がん治療学研究講座 口腔科学分野 教授医師・歯科医師丹沢 秀樹Hideki Tanzawa口の医者で、一番汚い所をやっています」と冗談めかすこともありますが(笑)――なぜ医師と歯科医師のダブルライセンスを取得されることになったのでしょうか。丹沢 私が医学部の学生だった最後の年に、先代の教授から「医学だけでも助けられない、歯学だけでも助けられない、そういう人の面倒を一緒に診ないか?」と誘われたのがきっかけです。それで歯学部にも進みました。 筑波大学の武川教授もダブルライセンスの持ち主で話をすることも多いのですが、彼は歯学部を出て歯科だけでは足りないと感じてProle 丹沢秀樹(たんざわ・ひでき)千葉大学大学院 医学研究院 口腔科学 教授 医師・歯科医師1955年東京都出身。1982年千葉大学医学部卒業。1986年東京医科歯科大学歯学部卒業。1991年千葉大学大学院修了後、同大学助手、講師、助教授を経て1997年同大学教授に、2001年同大学院教授に就任。日本学術会議会員日本口腔科学会理事長中央社会保険医療協議会・専門委員2004年同医学研究院副研究院長。2003年21世紀COEプログラム「消化器扁平上皮癌の最先端多戦略治療拠点」リーダー。2007年「がんプロフェッショナル養成プラン」(千葉大学、筑波大学、埼玉医科大学合同事業)代表。

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