Dentalism 24号
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15国際アビリンピック歯科技工部門で日本人が2度目の金賞を受賞。 フランスのボルドー国際会議・展示場で開催された「第9回国際アビリンピック」の歯科技工競技で『有限会社ケイ・ワークス』の栁本佑さんが金賞を受賞した。この国際アビリンピックは、障害者の職業能力向上と雇用促進を目的に、4年に1度開催されている。歯科技工競技は2007年の静岡大会に続き、今大会で2度目の実施となる。 歯科技工競技には、日本、フランス、ロシア、韓国から5人が参加した。課題はコバルトクロムのメタルフレームを使用した上顎小臼歯のセラミッククラウンと上顎大臼歯のワックス原型の製作。セラミッククラウンの審査は、完成形はもちろん、焼成後のオペークなど段階的な評価もされた。 栁本さんは、「普段の仕事でもある予期しないトラブルが起きないように一つひとつのステップを丁寧に進めていこうと思いました。ポーセレンファーネスが1人1台ではなかったので、丁寧さに加え速さも求められました。完成形はもちろん、オペークの質や焼成前後の形態なども採点され、総合的な部分で評価されたのだと思います。この受賞は、今まで関わってきた全ての方の支えのおかげだと思っています」と、金賞を受賞した喜びを語る。過去2度の実施で日本人が金賞を連続受賞。歯科技工においてあらためて日本の技術力の高さを証明する結果となった。表彰式で嬉しそうに日本の国旗を掲げる栁本さん。海外メディアから取材を受けるなど、注目の高さがうかがえる。栁本 佑筑波大学附属聾学校歯科技工科研修科、鶴見大学歯学部歯科技工科研修科を卒業後、神奈川県の歯科技工所『ケイ・ワークス』に勤務する。 近年、子どものむし歯は減少傾向にあるが、20〜80代までの約8割以上の人がむし歯を経験しており、大人のむし歯は増加傾向にある。特に残存歯の増加により、高齢者のむし歯有病率の高まりが顕著だ。高齢者を含む成人は、むし歯治療後の詰め物の隙間にむし歯菌が入り込むことによって再発する二次う蝕や、加齢や歯周病によって歯茎が下がり象牙質が露出することによる根面う蝕が進行しやすくなるというリスクがある。 このような傾向を受け、『サンスター』が、永久歯にむし歯がある15歳以上69歳以下の男女624人を対象に、二次う蝕に関する調査を実施。調査対象の7割以上の人が二次う蝕を知らないことが判明した。一度治療をした歯、特に神経を取った歯はむし歯にならないと思っている人がほとんどだった。また、歯を磨いているにもかかわらず、むし歯になってしまった人が多く、その原因として、歯の磨き方が良くなかったと回答した人が66%。さらに、二次う蝕の予防には、フッ素が有効であることを知らなかった人が69.1%もいた。 歯科医院でのむし歯治療の大半が二次う蝕の再治療であるとの報告もある。治療回数を重ねるたびに歯質は徐々に失われ、1本の歯に対し、5〜6回の再治療で抜歯にいたるケースも多い。二次う蝕の発症を抑制することは歯の寿命を延ばすことに直結する。二次う蝕に対する正しい知識を広めること、しっかりとした歯磨き方法の啓蒙がまだまだ必要ではないだろうか。歯を磨いているのになぜ!?二次う蝕の予防法に悩む人が多数。■むし歯有病率   ※処置歯または未処置歯のある者の割合をう蝕(むし歯)有病率とした。厚生労働省 歯科疾患実態調査平成11年平成17年平成23年(%)1008060402005〜9歳10〜14歳15〜19歳20〜24歳25〜34歳35〜44歳45〜54歳55〜64歳65〜74歳75〜84歳85歳以上子どものむし歯は減少傾向にあるが、成人までに依然として6割以上がむし歯に。残存歯数の増加に伴い、高齢期の大人むし歯が増加。

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