Dentalism 23号
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咀嚼機能と快適さ、自信の回復29著者紹介Fidel Ruggia(歯学博士)スイス・ルガノのDentalclinic Lugano創設者兼オーナー。スイス・チューリヒ大学教職員。スイス・ティチーノ州歯科医師会幹事。ティチーノITI研究会会長。ウェブサイト http://www.dentalcliniclugano.ch/René Wöhrle(認定歯科技工士)スイス・ルガノの3Digital Vision SA歯科技工所オーナー。デジタルソリューションズ顧問およびプロジェクトマネージャー。専門分野はCAD/CAM、3Dプリント、レーザー溶融。ウェブサイト http://www.3dvlab.com/完璧なフィット性を確保するために模型を国際宅配便で発送した。3〜5日後にサンドブラスト処理されたバーが、すぐに追加加工が可能な状態で返送された(図15 〜17 )。バーに(接着のための)シラン処理を行った後、不透明材料でコーティングした。ベニアに脱脂処理およびサンドブラスト処理を行い、事前に製作した透明インデックスに取り付けた。インデックスを模型のバーの上に固定し、合着用コンポジットを注入して光硬化させた。ケアーズ・アドバンスフィクスドバーの仕上げには、光重合型コンポジットのクレアライン(crea.lign)を用いた(図18 )。これは表面が均質かつ緻密になるため、プ図15図16図17図18図19図20図21ラーク形成を阻害する。われわれの経験では、同材の使用により長期的なベニアの剝離リスクが低下する。硬化後に、通常法に従って咬合面を研削しブリッジを仕上げて精密研磨を行った。■結論 治療の完了後に、患者の願いが全てかなったことを確認した。患者は咀嚼機能、快適さ、そして自信を完全に取り戻した。経済性という点では、今回の修復の費用は従来のバー構造の可撤性補綴物を製作する費用を超えなかった。一方、フォローアップ費用は最低限に抑えられた。固定性修復はこの患者に心理的なベネフィットをもたらしたが、これは可撤性のソリューションでは不可能であっただろう。そのため、今回のソリューションは無歯顎治療の有効な選択肢であるとわれわれは確信している。昨今の患者はQOLの維持、永続的な機能性、魅力的な笑顔を兼ね備えたソリューションを希望している。本症例が示すように、インプラントによる修復(図19 〜図 21)はまさにそれを実現することができる。

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