Dentalism 22号
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19「歯科が呼吸の問題に取り組めば人の一生にかかわることになる」各地で本当に困っている患者さんを救って欲しい。それが、僕が歯科を応援する理由です。――みらいクリニックでは、薬を使わない医療を提供されていますが、元々漢方医としてのキャリアもありながら、なぜ薬を使わないようになったのでしょうか。今井 漢方薬って何百種類もあるから処方の時に、患者さんに「とりあえず、この薬を飲んでみてください」って言うんですよ。果たしてこれでいいのか、と自問自答するようになりました。これだけ勉強しているのに、「これだ!」というものが決められないのか、と。 また、生薬が環境変化などで栽培できなくなったり、災害などで医療体制が整わないときに漢方がどんな役割が果たせるのかを考えたとき、違う道を考えておくのも医師のつとめではないかとも感じたんです。 そして、根本的に病気をよくするためにはどうすればいいのかを考え始めた。よく貧しい人には魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えなさいって言うでしょう? そこで、薬を与えるのではなく、薬を飲まなくてもいい方法を教え発音などの機能をつかさどる、それらの機能をよくしていく職業」と書いておられる。一番はじめに呼吸が出てくる。これは素晴らしいと思いました。 普通の歯医者さんに聞くと、たいてい「噛むこと、食べること」と返ってくる。でも、僕らがオギャーと産声を上げて生まれ息を引き取るまでは、1日2万回ずっと呼吸をしているわけです。 歯科は、多いと言われていますが、もっと呼吸のことに関心を持ってもらうと、これまで以上に健康人を生み出すことが出来ると思います。そうすれば、歯科は絶対に足りなくなる。それが次の歯科の可能性を広げることにも繋がると思います。 「息育」は死ぬまで必要です。歯科で「息育」をして、メンテナンスもリハビリも行うことで、歯科医師は人が生まれてから死ぬまでにかかわることになる。「食育」もそうですが、しっかりとした顎を作ると、しっかりとした鼻が生まれる。鼻呼吸が健康のために一番だということを、身を持って知っていただき、歯科医院でしっかり指導してもらえるようになることが僕の目標です。僕では治せない、

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