Dentalism 22号
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18取材・文/丹羽麻理 撮影/中島繁樹歯科業界から支持される話題の医師は、健全な口腔を作る「息そくいく育」の伝道者。――毎週、日曜日は講演で各地を飛び回っているそうですが、歯科医師向けの講演も随分多いと伺っています。最近は、どのような話をされているのでしょうか。今井 やはり口呼吸の話が中心です。正しい鼻呼吸の獲得というのは、正しい口腔がないと実現しません。健全な精神が健全な肉体に宿るように、口が健全でなければ、鼻が健全ではなくなる。健全な口腔の上に、健全な鼻がのっかるわけですから。 口は気道の健全さを左右する重要な器官です。最近は歯科の学会でも口呼吸の話題がすごく増えていて、小児歯科などでも取り上「あいうべ体操」による「息そくいく育」や、「ひろのば体操」による「足そくいく育」などを通して、体が本来備えている機能を引き出し、身体の正しい動かし方の重要性を説き、病気を未然に防ぐ医療を提供している医師、今井一彰先生。氏が考案した「あいうべ体操」によってもたらされる口腔機能の改善は、歯科分野でも大いに脚光を浴びており、日本各地から講演依頼が殺到している。歯科医師たちは今井一彰先生の何に触発されているのか、また氏が捉える歯科の可能性とはどのようなものなのだろうか。Special Interviewお医者さんの話を聞いてみよう!みらいクリニック(福岡県福岡市) 院長今井 一彰Kazuaki Imaiげていただくことが多くなってきていますが、その啓蒙の一端は担えたのではないかと思っています。なにせ僕の講演の7割は、歯科関係者からの依頼ですから。――それだけ、歯科の分野でも呼吸に注目している人が増えてきているということですね。今井 まだまだこれからですけどね。でも歯科の中にも早くから呼吸に注目されている先生もいらっしゃいます。例えば、田園調布で開業されている歯科医師の近藤悦子先生は、著書の『Muscle Wins!の矯正歯科臨床』の中で、歯科医の役割について「呼吸、咀嚼、嚥下、

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