Dentalism 22号
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12ユーカリの抽出物が歯周病を抑制。歯茎を健康に保つトクホのガムが登場。多様化する歯科衛生士の勤務形態。歯科衛生士の活躍の場が広がる。 菓子メーカーの『ロッテ』と大阪大学歯学部の天野敦雄教授、永田英樹准教授との共同研究により、ユーカリの抽出物とその効果成分「マクロカルパールC」に歯周病を抑制する効果があることがわかった。「マクロカルパールC」は、歯周病菌への抗菌作用と歯垢形成の酵素を阻害する働きが強く、口の中の歯周病菌の増殖を抑制し、歯垢を付着しにくくして、歯周病を予防するという。研究チームはユーカリ抽出物を配合したチューインガムの摂取が歯周組織に及ぼす影響を調査、歯垢の蓄積や歯肉の炎症、歯肉からの出血が抑えられ、歯周ポケットの深さが改善されるなど、 数値として示された。ユーカリから抽出した成分が、歯周組織 日本歯科衛生士会が平成26年に行った歯科衛生士の勤務実態調査によると、非常勤者の割合が42.1%にのぼることがわかった。日本歯科衛生士会によると歯科衛生士の働き方のパターンとして、20歳代後半から30歳までに結婚、出産、育児などの理由で一旦離職し、35〜40歳以降で復職する傾向があるとのこと。回答者の半数以上が40歳以上であるということを考えると、子育てしながらの勤務を希望する人が増えており、その結果として非常勤者の割合が高くなっているのだろう。 また、未就業の歯科衛生士の健康維持・増進に有効に働くことが証明されたのである。 また、この成分の特徴として、歯周病菌には抗菌活性を発揮する一方で、口腔内の細菌叢や腸内細菌叢を大きく変えることはないという面もある。ユーカリはもともとハーブティーなどの飲用にもなっていて安全性が認められているが、細菌叢への影響が少ないことも確認済み。安心して口に入れることができるという。 このような過程を経て、『ロッテ』はこの「マクロカルパールC」を配合した「キシリトール オーラテクトガム」を特定保健用商品として発売。歯茎の健康に関する特保商品はガムとしては初めて。デンタルガムの可能性を広げる商品となりそうだ。が復職する際の条件として、勤務時間の選択や短時間労働を挙げていることから、常勤・非常勤の雇用形態にこだわらず、自身の生活環境に応じた働き方を望んでいることがうかがえる。被扶養者の立場を維持できる程度の収入でよいとの判断もあるだろう。自ら選択している分、仕事のやりがいや給与の満足度などにおいては、常勤者に比べ非常勤者の方がやや高い割合を示している。働き方の選択や多様化が進んでいることは喜ばしいことである。しかし一方で、職場内での常勤者と非常勤者間のワークバランスの問題もあり、常勤・非常勤の区別のない労働環境の整備が求められるだろう。 近年、高齢化による在宅歯科医療の増加やチーム医療の推進により、歯科衛生士の需要は高まるばかり。歯科衛生士の就業数は平成22年に10万人を超え、その後も増え続けている。歯科領域のみならず、医療全般で注目されている歯科衛生士。よりその力が活かされることを期待したい。ユーカリ抽出物の研究結果発表会の様子。左からロッテ 尾崎史浩氏、大阪大学 天野敦雄教授、ロッテ 大澤謙二氏、大阪大学 永田英樹准教授。バケットタイプ 21g(14粒)想定小売価格138円前後(税抜キシリトールオーラテクトガム クリアミントファミリーボトル 143g想定小売価格888円前後(税抜)常勤(正規雇用)日々雇用常勤(非正規雇用・任期付き等)その他非常勤無回答■歯科衛生士の就業実態 (平成26年歯科衛生士の勤務実態調査)0%20%51.8%40.1%3.7%(n=7582)2.0%40%60%80%100%

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