Dentalism No.19
24/36

22■抄録これまでE4D院内CAD/CAMユニット(Planmeca社E 4D技術)を使用し、IPS e.maxによる画期的な修復物の設計・製作に向けて研究室の実験・調査を重ねてきたが、IPS e.maxとTemp capを組み合わせれば、インプラント支台のクラウンが完成する。歯科医院内でも、Tempcap、C AD/CAM、IPS e.maxを装備すれば、自力で最高品質の修復物をゼロから作製することができる。この術式は、インプラント補綴をシンプルで効率良く、効果的に行えるソリューションである。■緒言歯科用インプラントの埋入直後に行うテンポラリーレストレーション(暫間補綴)は、臼歯部において必要性の高い術式で、これにより手術部位の治癒、インプラント周囲組織の保全が促される。この術式で最も重要なのは、欠損歯列を埋める代替歯の患者に及ぼす効果が大きいことである。テンポラリーレストレーションにはいくつかの術式があるものの、治療期間が長く、患者にフラストレーションを与えるなど問題を抱図1 TempcapアバットメントCAD/CAM技術を生かしたTempcapアバットメントの活用Tempcap、院内CAD/CAM、e.maxの組み合わせによる最終修復物の作製Dental Tribune International(本社:ドイツ・ライプチヒ)は、2003年に月刊紙Dental Tribuneを創刊した出版社としてスタート。その後、新聞、雑誌などのプリントメディアに加えてデジタルメディアも発行。現在、130種を上回るプリントメディアとウェブメディアは世界90か国、30言語で、65万人の歯科医に読まれています。「CAD/CAM」はDental Tribune International発行の歯科用デジタル技術専門誌。翻訳/株式会社メディカルトリビューントとして利用できる見込みが高まったため、調査するに至った。■背景インプラントの埋入後、組織治癒およびインプラントと骨組織のオッセオインテグレーションを最大化するためには、いくつかの要件が満たされなければならない: インプラントにかかる力を最小限に抑えることにより、適切な治癒を可能にし、骨非結合の防止を図る・ 汚染を防ぎ、インプラント周囲炎のリスクや失敗の可能性を最小化するために歯肉の組織を綿密に管理する オッセオインテグレーションの過程には十分な時間が必要 テンポラリーレストレーションと即時補綴の両方でこれらの要件を守る必要があるTempcapは、ヒーリングキャップと修復プラットフォームが一体化したもので(図1)、2〜3本の保持ピンが突き出た総金属製(図2)。Tempcapはさまざまな幅、高さで用意されているため、多様なインプラントサイズに対応できる(図3)。しかも、既存の器具との互換性にも優れている(図4)。図1図2 保持ピン図2えていた。そこで、単純で効果的な方法として開発したのが、Tempcapアバットメントと付帯プロセスである。CAD/C A M技術、e.maxの出現により、このTempcapを最終アバットメンDr. Les Kalman, USACAD/CAM(2014;3:6-11)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です