Dentalism No.19
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21われています。ガソリンスタンドは夕方4時に閉まり、スーパーまでは車で片道30分以上。生活面では便利とは言えませんが、良い面としては人数が少ないので地域住民や患者さんとの関わりも深いということ。月に一度の「支え合いミーティング」では、行政、医科の診療所の先生、ケアマネさんと一緒に、地域の方々の情報を共有し、互いに協力し合いながらやっております。名前を出すと顔が浮かぶ近さというのがいいですね。伝多朗 今注目の「住民参加医療」。これからの医療のカタチですね。男性向けに介護料理教室なども開催していると伺いましたが。河瀬 介護者の3割が男性なのですが、病院がないので、自宅で奥様や親兄弟の介護をしている人も多いのです。でも育児や家事経験のない男性は、それがストレスとなり事件や事故に繋がることもあります。そのような方々が簡単に学べて、横の繋がりが持てるような場となればと思い始めました。伝多朗 河瀬先生は障害者や高齢者、有病者たちが災害弱者となり苦しんでいる姿を目の当たりにして、飛び込んでいかれたわけですが、『樽一』でも蔵元を支援されてましたね。しんちゃん 震災の後「浦霞」の佐浦社長が訪ねてきて下さった時に写真を見せてもらったのですが、3万本割れた日本酒の中に、ケースが荷崩れを起こし中身が何だかわからないけれど、割れずに助かったものを見つけたんです。それを、うちで「ノーラベル」と称して1000本以上引き取らせていただき、支援金込1本2000円でお客さんにも応援していただきました。種類はわからないけど中身は「浦霞」だからってね。伝多朗 東北の復興には、まだまだ時間はかかるでしょうが、お二人のような方たちの取組みや、地域に根ざした支え合いが、未来を明るく照らしてくれるのだと思います。しんちゃん 三陸の食文化を届け、伝え続けていく使命があると思っています。頑張ります。河瀬 目の前の課題や現実に目をそむけずに歯科医師として向き合っていきたいと思います。まだまだ尽きぬ「歯談・食談」。それぞれの現場で志を高く挑戦し続ける男たちに、熱く燃える「男気」を感じた夜なのでありました。笹蒲鉾創業当時からの大橋蒲鉾店が震災で廃業となったため、試行錯誤で味を追究し自家製で復活した一品。毎日白身が違うので味も微妙に違う新名物料理。ハリハリ鍋本皮、さえずり(舌)、鹿の子、赤身と水菜のシャキシャキした歯ごたえが絶妙。鯨の旨みが凝縮された出汁は余すことなくおじやで。『樽一』2代目店主。しんちゃんこと佐藤慎太郎さん。インカムつけて140席ある店内を飛び回る、ムードメーカー。鯨刺身五種盛り赤身、本皮、さえずり(舌)、自家製ベーコン、百ひろ(小腸)が味わえる人気メニュー。素材の見立てや下拵えの技は、先代の時代からしっかり受け継がれている。

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