Dentalism No.19
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20「歯科」と「食」の未来を見つめて街から村へ走り続ける味覚人の伝多朗。趣味は酒を酌み交わしながら熱く歯科談義を繰り広げること。今回は、宮城県の石巻市雄勝歯科診療所所長の河瀬聡一朗先生をお誘いして、三陸の味覚、鯨料理で知られる『樽一』で「歯談・食談」を楽しみました。伝多朗 『樽一』は宮城出身の先代、佐藤考さんが高田馬場で7坪の店からスタート。その後間もなく新宿の歌舞伎町に出店され、現在の場所へ増床移転したのは昨年のことですが、この地で40年以上、愛されているお店です。十数年前に先代が亡くなった後は、息子で2代目のしんちゃんこと佐藤慎太郎さんが店を盛り立てています。しんちゃん うちは鯨料理と「浦霞」、三陸の味覚を柱にしていますが、実はそれ以外の料理やお酒も豊富です。軸がしっかりしているので、あとは現場の裁量で自由にやってもらって、お客さんが喜んでくれれば、それでいいと思っています。河瀬 鯨を部位別に数種類もお刺身でいただくのは初めてですが、宮城で刺身というとだいたい鯨が入っていますよね。向こうではやはり鯨が食文化の中に根付いていますし美味しいですよね。伝多朗 宮城での生活にもだいぶ馴染まれたようですね。松本歯科大学で講師をされていた河瀬先生が、東日本大震災の後、雄勝町の診療所に赴任されたのは2012年の春でしたが、ご苦労も多かったのでは?河瀬 町の9割が津波に流され、人口4千人だった町の住民は今では1200名程度ではないかと言石巻市雄勝歯科診療所所長 河瀬聡一朗先生ご実家の歯科医院は下北沢。ほんの束の間の上京の合間に、快く取材に応えて下さった笑顔と心の優しい先生。鯨の心臓の刺身ごま油と塩でいただく食感のよい鯨の心臓は誰もが唸る逸品。樽一東京都新宿区歌舞伎町1-2-9B1F☎03-3208-9772休/年末年始のみ営/ 17:00~22:30 (L.O.21:30) 日・祝16:00~22:00 (L.O.21:00)石巻市雄勝歯科診療所 所長 河瀬聡一朗聞き手 伝多朗(デンタロー)歯談・食談撮影/中島繁樹東京・歌舞伎町『樽たる一いち』にて三陸の味と心に触れる

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