Dentalism No.19
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13冴えた業界俯瞰力で 進むべき道を探る 先鋭的なラボ。創業30年。関西でも指折りの歯科技工所として知られる『サクラ歯研』は、越智章社長のシャープな経営センスにより、人材育成と設備投資がバランスよく行われ、早くからデジタル化が押し進めてられて来た。「ノーベルバイオケアのスキャナーを導入したのが9年ほど前で、保険のクラウン関係をデジタル化できないものかとCAD/CAM『サクラ歯研』代表取締役の越智章氏は、業界でも人材育成に手を抜かない厳しい社長として知られている。ポーセレンをビルドアップしないで天然歯の色調と透明感を実現するフルジルコニア。越智社長がエビデンスを積み重ねていきたいと語る新素材の一つ。メインテクニカルルームで集中して仕事を進める大勢の技工士たち。サクラ歯研既にCAD/CAMをシステムにのせプロフェッショナルなラボ運営を追求。〈大阪府・堺市〉に関する設備投資を開始したのが4年ぐらい前からでしょうか。春の保険収載は当社にとってはタイムリーでしたね」その言葉通り、技工現場は熱気と活気に包まれ、技工士たちの表情までもが生き生きと輝いている。■株式会社サクラ歯研大阪府堺市北区北長尾町8-1-23すばるビル内TEL 072-254-0026FAX 072-254-0092e-mail akikin07@khaki.plala.or.jphttp://www.sakura-labo.com/※設備詳細はHPでご確認下さいCAD/CAMルームには、5台のCAD機と、4台のCAM機を備えているが、間もなくローランドのDWX-50が2台追加で補充される予定だ。春のCAD/CAM冠の保険収載の折には、得意先にのみインフォメーションし、静かに対応をスタートしたというが、瞬く間に問い合わせや相談は増えた。現在、月に500本ベースで対応しているというが、その動向についてはシビアに注視している。機械やマテリアルの 激しい進化にも対応。 付加価値の高さで勝負。デジタル化と言っても、ドクターの微妙なニュアンスを理解するためには、アナログ的な感性も大切です。配列や咬合など技工の基本はこれからの技工士も押さえておかなければならないですね」 『サクラ歯研』が見据えてきた「脱メタル」の方向性は、間違いなく時代の流れに合致しているが、越智社長はCAD/CAMシステムの成熟により、ラボの役割も変化し、矯正やデンチャー、ジルコニア、インプラントなど、より付加価値の高いプロフェッショナルな仕事に集約されていくのではないかと予想している。「今、1〜2カ月の間にマテリアルの状況などは激変し、新素材や機械の情報もどんどん出てきます。それらをいち早く消化し先生方に届けていくことが、今後も大事になっていくと思います。直近では、前歯補綴にも使用可能な透明感のある〈フルジルコニア〉が一押しの素材です。ポーセレンをビルドアップしないで天然歯の色調と透明感を実現しています。臨床現場と共にエビデンスを積み上げていきたい素材ですね」

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