Dentalism No.18
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7世界最高の長寿国日本で、高齢者歯科と在宅口腔ケアのパイオニアとして活躍する米山武義先生の注目度が高まっている。誤嚥性肺炎の発症率低下に口腔ケアが有効であるという実証データを一早く示すなど、35年前から高齢者の口腔治療や口腔ケアに携わってきた経験が、今、各方面から求められ、活かされ始めようとしている。この日も診療を終えた後に行政機関との打ち合わせを済ませ、夜9時から静岡県長泉町のクリニックで取材に応じて下さった。――大学を卒業された頃は歯科の激動期だったと思いますが、なぜ高齢者歯科の道へ?米山 友人から特別養護老人ホームでの歯科診療を頼まれ、そこで高齢者の口腔内が置き去りにされている状況を目の当たりにし衝撃を受けたことがきっかけです。あまりの酷さに愕然としました。これが我々が携わっている歯科医療の行きつく先なのか、と。 口の中がまさに腐敗している状態でした。湿度と温度で微生物が繁殖し、歯茎の中の嫌気性菌により、もの凄い臭気を放っていました。それが独特の施設臭に繋がっStar Dentist InterviewTakeyoshiYoneyama口が開くと、心が開き、社会が開く。口は健康の入り口、心の出口です。取材・文/丹羽麻理 撮影/福島健一米山 武義米山歯科クリニック 院長

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