Dentalism No.18
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27が、ある日、江戸川でとった鰻を捌いていたときに、頭を落としても心臓だけになっても動いているのを見せられて、一時期、食べられなくなっちゃったんです。でも子育てが落ち着いて、外で美味しいものや新鮮なものに触れるうちに、以前は食べられなかったものが食べられるようになって。伝多朗 『味治』では、鰻は目玉以外、すべて味わえるんですよ。蒲焼きや白焼きはもちろん、短冊焼や、きも焼、えり焼、八幡焼といった串焼き、燻製やカルシウム、佃煮など、身も骨も内臓も、いろんな調理法で、すべて美味しく食べさせてくれる。感動しますよ!秀記 鰻というのは謎が多くて生態や産卵についてはまだ解明されていないことが多い生き物なんですよね。僕は自然と触れ合うのが大好きで、海釣りも趣味なんで興味津々です。ゆう子 私も釣りは子どもの頃から。泳ぎは江戸川に放り込まれて覚えたし、子ども用の投網まであって、私も投網が打てた(笑)伝多朗 さすが下町っ子ですね。お二人は日大歯学部の同級生で葛飾区の金町駅に開業して25年ですが、ご実家は歯科医院ではないんですよね。院長のご実家は町工場で、ゆう子さんのご実家は不動産屋さん。でも開業当初からコツコツと予防歯科に取り組まれて来られたんですよね。秀記 歯ブラシのやり方なんて、大学へ行って初めて知りましたからね。デンタルIQなんて言葉があるけれど、世の中の普通の人々は何も教えられていないし、知らないことが多いわけですよ。だから誰にでも何でも一通り説明することが大事だと思っています。ゆう子 都内の子どもたちを見ていると、齲蝕を持っている子もかなり減っていて、それはとても喜ばしいことなんですが、歯を削られた痛みや恐怖を知らずに歯科医師になる人、治療に苦痛が伴うことを実体験として知らない次の世代にも、私たちが感じて培ってきたことを、なんとかつないでいきたいですね。まだまだ尽きぬ「歯談・食談」。焼酎を生きで3杯も空けてケロッとしている古宮夫妻は、翌日は診療が休みということもあってか、『味治』を出た後、伝多朗とともに夜の中野の街へと消えていったのでありました。鰻の串焼きには、短冊焼(身の蒲焼)、きも焼(内臓)、エリ焼(頭の下の部分)、八幡焼(ごぼうを身で巻いたもの)など様々なものがある。ほかにも、カルシウムと呼ばれる骨せんべいや、頭の骨の部分の佃煮、燻製や白焼など、鰻の目玉以外はすべて味わい尽くすことができる。こみや歯科医院院長 古宮秀記先生ウイットに富んだ会話で場を和ませる古宮秀記先生。こみや歯科医院副院長 古宮ゆう子先生何杯飲んでも顔に出ないので大将にも驚かれたゆう子先生。

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