Dentalism No.17
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DentalismNews &Topics14DentalismNews &Topics在宅療養支援歯科診療の需要高まる。食支援クリニックが全国へ。2007年に開業し、首都圏を中心に在宅療養支援歯科診療所の立場から食支援の普及活動を行ってきた医療法人社団コンパス。関西初拠点となる『コンパスデンタルクリニック吹田』の診療を開始した。『コンパスデンタルクリニック』のコンセプトは「最期まで口から食べる楽しみを支え続ける歯科医療」。住居や介護施設を訪問し、高齢者の摂食・嚥下機能の維持・向上をはかる口腔リハビリテーションの実践や、誤嚥性肺炎の発症予防を目的とした口腔ケアの普及に取り組んでいる。理事長の三幣氏は「高齢者にとっての生きがいは食べることです。加齢による摂食・嚥下機能の低下や、誤嚥を原因とする肺炎での死亡数の増加に対し、歯科医療がどうアプローチしていくか。食べることに関わる支援こそが療養の時期を通して必要です」と語る。大阪府は、要支援・要介護認定者の数が2003年で13万人だったのが、2013年には42万人まで膨れあがった。10年後には、61万人にまで増加するこ全国でますます増えていくだろう。対して、歯科医療を提供する側の人手が足りていないのが現実だ。三幣氏は、「歯科大学や専門学校で教育を受けた歯科医師や歯科衛生士は大切な医療資源です。この国の限られた財源の中で、効率的に市民に対して価値提供をしていく必要があります」と語る。『コンパスデンタルクリニック』は2014年1月25日時点で、歯科医師50名、歯科衛生士85名が在籍し、毎月およそ2600名の要介護高齢者に診療を提供。今後は他事業者同士の連携による無駄を省くため、在宅医師、看護婦の採用し、医科と歯科が同居した中でカンファレンスが行われる環境を目指している。『医療法人社団コンパス』理事長三み幣ぬさ利とし克かつさん東京歯科大学卒業後、約5年間、勤務医として在宅歯科医療を経験。高齢化社会において、「食べること」に関する支援こそが必要であると、食支援クリニック『コンパスデンタルクリニック』を開業した。在宅医療は病棟医療、外来医療と並ぶ「第三の医療」という位置づけ。医療の普遍的技術を持ちながらも、医療提供の場所、医療介入の目的、技術の提供の仕方が病棟医療や外来医療と異なる。■ 年齢階級別 歯科推計患者数及び受診率(厚生労働省調査)1-40歳5-910-1415-1920-2425-2930-3435-3940-4445-4950-5455-5960-6465-6970-7475-7980-8485-8990歳以上推計患者数(千人)2000140120100806040200180016001400120010008006004002000年齢階級推計患者数受療率(人口10万人対)(出典:介護保険事業状況報告)要支援要支援1要支援2要支援3要介護1要介護2要介護3要介護5要介護4■ 要介護認定者数の推移(厚生労働省調査)(単位:万人)21825830334938741143544145546929.1H12.4末H13.4末H14.4末H15.4末H16.4末H17.4末H18.4末H19.4末H20.4末H21.4末3239.850.560.167.45.84.565.552.755.157.566.278.882.373.85951.5062.976.980.671.157.9500.152.1487.675.665.254.748.9138.765.15652.546.5133.261.452.749.746.5125.259.549.247.945.510764.143.142.441.489.157.139.439.438.170.94935.836.534.155.139.431.733.929とが予想されている。高齢化社会において、歯科診療、口腔ケアを必要とする要介護者は、

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