Dentalism No.16
23/32

21デンタリズム・トークDentalism Talk3D Design Labでは、ドイツ・レダース社のマシンを2台導入。R0.25mmという極小の先端径で日本国内のセンターでは一番細いドリルで加工している。ジルコニアコーピングは焼き固めても均等に収縮する特性があり、強度を保つことができる。能性があります。 だから、後になって他社の材料を選びたくても選べない可能性があるんです。もしくは、選ぼうとすると、素材ごとに20万円も支払って切削プログラムを作ってもらうしかないというのが現状です。歯科業界では20万という金額は厳しいですよ。――歯科技工所や歯科医院からしれみてば、オープンシステムのミリングマシンを購入しているにもかかわらず、自由に材料を選択できるという一番大事な部分がなくなってしまうと。油谷 そういうことです。将来的に受注の本数が増えてくれば、卓上の小型ミリングマシンを入れて、自分のところでジルコニアクラウンやハイブリッドレジンを製作する歯科技工所様は増えてくると思います。そこで材料を自由に選択するためには、CAMソフト内の切削プログラムをしっかり調整しれくれるメーカーを選ばないとだめなんです。さらに、ミリングマシンが故障した場合、製作物の納期をリカバーするために、メーカーがミリングセンターを備えているかどうかも重要になってきます。が多く、その結果、購入したメーカーにしかオーダーができなくなってしまうという弊害がでてきています。カタログやホームページなどで、オープンシステムを謳っているメーカーはありますが、部分的に自社独自のデータ形式を採用することによって、実際のところは、一部クローズドになっているのが現状です。メーカー側が顧客にそこまで説明しないため、わからずに購入してしまい、後になって後悔するというケースも出ていますね。――それは歯科技工所や歯科医院にとっては大変ですね。それが完全なるオープンシステムだと、購入したメーカーだけでなく、他のミリングセンターにもオーダーすることができ、顧客の選択肢が広がるということですか。油谷 そうなんです。海外ではSTLデータと呼ばれる国際規格データを使用することで、購入メーカーのみへの発注システムは衰退し、自由にオーダーできるようになってきています。しかしながらここ日本では、完全オープンシステムと言える会社はまだ数社しかないのです。――メーカー側は機械を売って終わりではなく、材料の販売で利益を上げたいということですね。一方、歯科医院や歯科技工所にとっては、選択肢どころか選択の自由がなくなると。油谷 CAMの部分でも注意しなければならないことはあります。今後に期待するハイブリッドレジンのCAD/CAMディスクなどは、メーカーが自社の材料を使わせるために、他社の材料に対応する切削プログラムを提供しない可 もっと大事なのは、メーカーがオープンシステムに協力的かどうか。チタンベースなどの形状データなどの入力でソフト内のフォルダ階層を教えてくれないなどクローズドな部分も多くて、メーカーの協力がなければ、機械もちゃんと使えないというのが現状ですから。それが完全オープンシステムへ移行するための一番大切なところかもしれないですね。――CiメディカルのCAD/CAMセンターでは、ジルコニアコーピングの製作がメインだということですが。油谷 ジルコニアはその審美性と強度が魅力です。素材自体に光透過性があるので、仕上がりが明るく、綺麗に出来上がります。また、金属を使っていないので、金属アレルギーがないのはもちろん、歯肉との境目が黒ずんで見えてしまうブラックマージンが発生しないというメリットもありますね。今までは製作できる技工所やセンターが少なかったので製作費が高かったのですが、世界的な需要の高まりから使用材料のコストが下がり、歯科での臨床が身近なものになってきました。それでも1本5万円から10万円という市場価格で、今までの自費補綴物の価格設定や昔からの固定概念から高額になってしまっているのが現状ですね。 そこで、弊社の従業員に「白い歯にするためにいくらだったら払いますか」というアンケートをとったんですが、2〜3万円で約40%、3〜4万円で17%という結果が出ました。現状では、7〜10万円で3%の成約率ぐらいではないかと思います。3〜4万円のゾーンが17%と、約6人に一人は白い歯にしても良いという人がいるという結果ですので、ジルコニアク

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です