Dentalism No.16
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19ドミニク・ブシェ1952年フランスシャラント地方出身。20歳でジョエル・ロブションに見いだされ右腕として活躍した後、『ジャマン』のシェフに抜擢される。その後、『トゥール・ダルジャン』や『ホテル・ド・クリヨン』などの名店でも総料理長を歴任。2002年にはレジオン・ドヌール勲章を受章。2004年パリの8区に『ドミニク・ブシェ』をオープン。2007年シェバリエ国家功労賞を授与される。DOMINIQUE BOUGHETんの記憶もまたお店とともにある。名だたる店でシェフを歴任し、百名以上のスタッフを采配していたこともある彼が、十年前にパリで小さなレストランを開いた際には誰もが驚いたというが、その評判はたちまちのうちに世界を巡った。伝統の中から革新性を引き出すセンスは、料理のみならずディレクターとしての手腕にも宿っていたのである。「30年もの間、親しんできた第二の祖国、日本で店を構えることができて本当に嬉しい。ここで料理を味わう人の笑顔を見られることが私にとって最高の喜び」先人たちの仕事に敬意を表し、基本や基礎をないがしろにすることなく仕事と向き合い、チャーミングな笑顔と大きな包容力で場を和ませるその姿は、一流の臨床家たちを彷彿とさせる。彼の新たな挑戦を応援せずにはいられないのは、そのためだろうか。1.鴨のロースト リンゴに詰めたピーツと根セロリのピュレ 2.キャビアとウニを添えたオマール海老のジュレ 3.ブルボン産バニラ風味のミルフィーユ 4.イワシとナスのキャビアのサンドイッチ ウイキョウのラビオリ ハーブのソース 5.シャンパーニュ好きを自認するドミニク氏が自身の好みでブレンドしたオリジナルのシャンパンは、ブリュット、ロゼ、ノンドサージュの3種。フランスの大統領官邸や様々な公的機関、一流レストランで提供されている由緒あるブランド「ピエール・ミニョン」に特注したもの。地下2階のメインダイニングは、まるで自然光が届いているのかと錯覚するほど清々しく開放的な空間。キャンバスのような白い壁に彩りを添えるのは、30年来の付き合いだという画家のピエール=マリ・ブリッソンの作品。13245

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