Dentalism No15
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16歯の定期検診を受ける頻度は?むし歯に対する男女の意識の違いも。10代から60代の男女を対象とした「歯」に関する調査結果によると、回答時点でむし歯がある人は2割強に達していることが分かった(有効回答数1200人/ライフメディアのリサーチバンク公開結果より)。男女で差異はほとんどないが、むし歯があるにもかかわらず、治療をしていない比率は女性よりも男性の方が3.9ポイント高い。歯科医に通う時間が取りにくいのが要因だろうか。一方、むし歯の予防や治療に欠かせない歯の「定期検診」については、半年以内に1度は受けているという人は2割強に留まり、1年に1回以下の人の割合が6割、全く受けていない人も1/3を超える結果となった。この定期検診に関しても、男性の方が女性よりも意識が低いことがうかがえる。女性は検診頻度が短く、定期的に受けている人も多い。また、お口について気になることを尋ねたところ、男性は「口臭(36%)」「むし歯(30%)」が、女性は「歯の着色・変色(39%)」「口臭(32%)」が上位に。定期検診を受けていれば、このような歯の悩みを解決する手がかりも見つけやすい。医院側には、スムーズな受診を促す体制が望まれる。402006080100(%)■ ある(治療中) ■ ある(未治療) ■ わからない ■ ない※単一回答/10代から60代の全国男女全体7.0%50.6%28.2%14.3%男性6.2%27.5%50.2%16.2%女性7.8%12.3%28.8%51.0%■今、むし歯はあるか※単一回答/10代から60代の全国男女402006080100(%)2.2%2.5%2.8%男性6.7%40.3%10.3%14.3%26.2%全体8.3%35.7%24.3%16.0%13.3%女性31.0%22.3%17.7%16.2%10.0%■どの位の頻度で歯の定期検診を受けているか■ 1ヵ月に1回程度  ■ 2〜3ヵ月に1回程度 ■ 4〜6ヵ月に1回程度■ 7ヵ月〜1年に1回程度 ■ それ以下の頻度   ■ 歯の定期検診は受けていない「歯の電子カルテ」標準化へ動き。災害時の遺体身元確認に有効活用を。東日本大震災では、身元が特定された犠牲者のうち約1割は歯牙鑑定が決め手となったとされている。遺体が損傷しても歯が残る可能性は高いため、歯の情報は身元を特定できない場合の重要な手がかりとなり得る。しかし、実際には行方不明となった人の歯の治療記録と、身元が分からない遺体の歯の情報との照合には、多大な労力と時間がかかってしまった。資料となる紙や電子カルテが残っていても、歯科医ごとに形式や内容はさまざまで、統一的に整理し直す必要があったからだ。このような反省から、厚生労働省は大規模災害時の遺体の身元確認に歯の情報を有効活用するため、歯科医の電子カルテを標準化する実証事業に乗り出した。将来的には、歯の電子カルテがデータベース化されれば、災害時以外にも役立つ可能性もあるという。「身元不明遺体」とされる遺体の決め手となる生前の資料は限られているため、仮に電子カルテのデータベース化が進めば、こうした遺体の身元確認が円滑に進むことが期待される。だが、実現には個人情報保護などの観点からの課題も多い。最近は、歯科診療の場面でも、電子カルテは広く浸透している。社会IT化の流れからすれば当然といえるが、デジタルデータは流出のリスクも高いために、メリットとデメリットを踏まえた慎重な議論が求められるだろう。

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