Dentalism No.13
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5今年のミス・インターナショナル世界大会で、日本人初の優勝に輝いた吉松育美さん。トロフィーを手に微笑む口元には、白く美しい歯がキラリ。やはり健康的な歯は美女の第一条件なのね……で、思い出すのはこの映画。子供の頃、好きな男の子をいじめから助けてあげたのに「ブス!」と言われて傷ついたグレイシー。正義感だけはそのままに、成長してFBIの捜査官になりました。ボサボサ頭ですっぴん、男勝りで色気ゼロ。仕事一筋のグレイシーは、捜査の命令違反でデスクワークを命じられ、アイスクリームの自棄食い。そんな折にFBIに届いたミス・アメリカコンテストへの爆破予告の手紙。特別班を率いるマシューに「現場復帰のチャンス」と説得され、グレイシーは仕方なく、ニュージャージー州代表に化けての潜入捜査を引き受けることになりました。しかし、コンテストまではあと2日。ミスコン請負人と呼ばれるビクターの協力を仰いで、グレイシーの変身、というより改造大作戦が始まりました。男言葉で話し、ガニ股歩き、豚のように鼻を鳴らして笑うグレイシーに、まずは美しい話し方と優雅な歩き方の特訓。続いて歯のお掃除。施術台に寝かされ、長年のビールとステーキ生活でこびりついた渋とカスを取り除きます。これだけでも大騒ぎなのに、もつれた髪のお手入れと、ワックス脱毛による無駄毛の処理も同時進行。グレイシーの悲鳴と怒声がこだまする中、美顔パックもしっかりと。しなしなとビクター役を演じるのは名優マイケル・ケイン。こうして見違えるような美女に変身したグレイシーは、慣れないハイヒールに何度もコケながらコンテストの開催地へ。本物のミスたちの冷ややかな視線を感じながらも、ロード・アイランド州代表のシェリルと仲良くなりました。あれもダメ、これもダメ、ドーナツなんてもってのほかと、厳しい食事制限で飢餓状態に陥りながらも、昼は捜査の目を光らせ、夜はインタビューや水着審査の特訓を受け、持ち前のユーモアとガッツで予選を勝ち上がってゆくグレイシー。しかし爆発魔が他州で逮捕され、特別班は解散することに。そんなはずはない。犯人は別にいる! ミスたちが危ない! 頼みのマシューも引き上げる中、グレイシーは捜査官としてのクビをかけ、一人居残ることを決意。そしていよいよ最終審査のTV中継が始まりました。結局、爆発物は王冠の中に。クビを宣告された理事長が馬鹿息子を使って仕組んだ犯行だったのです。過去の栄光にしがみつく理事長役にはキャンディス・バーゲン。変わらぬ美しさで映画ファンを喜ばせてくれました。そうそう、ミス・アメリカにはシェリルが選ばれ、2位になったグレイシーは、ミス達からベスト・フレンド賞をいただきました。ミスコンは禁欲との戦い!? 美人じゃなくて良かった…と思うけど、口角上げて白い歯を見せられる笑顔美人にはなりたいなぁ。文/桂木良子歯科医は映画がお好き?2001米 デンジャラス・ビューティー  主演サンドラ・ブロックイラスト/楮本恭子桂木良子/東京都出身。著書には、読んで美味しい映画のお話『シネマレストラン』がある。趣味は映画とスペイン語。コーヒーと犬が好き。美人は歯で作られる!?

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