Dentalism No.12
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16艶のある美しく白い歯を維持するには栄養ドリンクやスポーツ飲料を避けて。甘いスポーツ飲料や栄養ドリンクを飲む量が増えると、歯にとって大きな損傷が生じるという研究結果が、米歯科専門誌「General D e n t i stry(総合歯科学)」に発表された。とりわけ、歯の表面のエナメル質へ及ぼす害は深刻だという。これらの飲料は、糖分が多いうえ酸性度が高い。摂取することで酸性の液体の中に歯を「浸している」状態となり、歯のエナメル質を溶かす原因となる。歯を保護するエナメル質が失われると、歯は知覚過敏になり、虫歯のリスクも高まることとなる。米国では10代の30~50%が定期的にスポーツ飲料と栄養ドリンクを、62%が毎日1本以上のスポーツ飲料を飲んでいるといわれている。実験によると、歯のエナメル質の損傷の度合いは、スポーツ飲料よりも栄養ドリンクの方が2倍高かったという。また、歯のエナメル上に酸が広がっているため、これらの飲料を飲んだ後に歯を磨くことは利益以上に害をもたらすという警鐘も鳴らしている。美しく白い歯を維持するためには、高額なホワイトニングよりも、スポーツ飲料と栄養ドリンクの消費量を抑えるという身近な生活習慣の見直しから始めてみるのが有効かもしれない。スポーツ飲料や栄養ドリンクの酸が歯のエナメル質を損傷させるため、それらの消費量を最低限に抑えるよう提案。【『General Dentistry』2012年5・6月号発表の論文より】食後すぐの歯磨きは歯にダメージ。少なくとも30分経過後が理想的。歯の磨き方や磨く回数に気を使っている人は多いが、磨くタイミングを意識している人はどれくらいいるだろう。食後すぐの歯磨きが歯に深刻なダメージを与えることが、米シカゴに本部を置く総合歯科学会(AGD)の最新の研究で明らかになった。今、歯磨きをするタイミングの重要性が注目されている。実験では、エナメル質の内側の象牙質(デンティン)と呼ばれる、エナメル質よりも柔らかく虫歯が進行しやすい層のサンプルを被験者たちの口内に装着。それぞれ異なったタイミングで歯磨きを行ってその腐食度合を観察した。すると、食後30分経たずに歯を磨いた被験者の口内では、象牙質の腐食が確認され、20分以内では腐食具合は著しく増すという結果に。だが、食後30分もしくは1時間経過してから磨いた人たちはほとんど腐食がみられなかったという。糖分や炭酸を摂取した後はとくに口の中が酸性に傾き、エナメル質が溶けだす臨界pH5・5を下回る。そうなった状態で歯磨きをすると、象牙質を削りやすくなってしまう。したがって、歯の腐食を防ぐには、唾液によって酸にさらされた象牙質が再び硬さを取り戻すため、少なくとも食後30分経ってから歯磨きをするのが望ましいという訳だ。とりわけ朝の忙しい食後30分が難しい場合は、口内の酸性度を通常レベルに下げるため、デンタルガムを噛んだり、中性飲料で口をすすいだりするのも有効。まずは「食後すぐの歯磨きは控える」ことを日頃から意識したい。DentalismNews &Topics

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