Dentalism No.12
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9流して「先生に会えて本当によかった」と言ってくれました。歯医者冥利に尽きる一言です。メインテナンスにも積極的で3カ月に一度でいいと言っているんですが、「先生が作ってくださった状態をキープしたいから」と、月に一度通ってくる。やはり、一人の患者さんに、どれだ神経や気持ち、愛情を注いでいけるかが大切です。――デンタリズムをご覧になっている全国の歯科医師に伝えておきくグラグラだった歯も、土台の骨を増やしてから矯正治療を施すことで、元の状態に戻ることもあるのです。他の医院で、近い将来総入れ歯になると言われた女性患者が、2年ほどの治療を経て、レントゲンの術前術後の写真を見ながら涙をそういう方向に行くのではなくて、一歩踏み出す勇気をもって、勉強する場へ出て行って欲しい。若い歯科医師は不安がいっぱいあると思うけど、誰にも若い頃はあって、技術に自信がなくて不安な時代はある。不安があるから勉強をする。勉強を積み重ねていくことで不安が少なくなり、その結果、患者さんに少しずつ良い治療が提供できるようになる。そんな風にやっていけば、どんな時代も生き残っていけると思う。努力した者だけが最後に結果をつかめると思う。結局、自分を磨くしかない。どこで開業するとか、医院のデザインをどうするとか、そういうハード面よりも、本当はソフトを、中身を充実させることが大事。患者さんが100人来たとしても、中身のない歯医者は問題を見逃して素通りしますが、一人の患者さんをきちっと治すために、問題をすべて抽出して、ベストな治療計画を提案できれば、当然、仕事量も増えます。むし歯の治療だけを行うのではなくて、歯周病の治療やインプラントを入れる技術の幅が広がり、選択肢も増えれば、マーケットの幅もおのずと広がりたいことはありませんか。宮本 歯医者は儲からないとか、歯学部が定員割れしているとか、歯科医師が過剰で斜陽産業になっているとか、いろんなことが言われているけれど「果たして本当にそうだろうか」と考えてみて欲しい。自分たちが、もっとパワーを出して歯の大切さをプロモーションしていけば、まだまだ大丈夫。中には経営がうまくいかずに悩んでいる先生もいると思うんですが、「経営のノウハウ教えます」とか「自費になる方法を教えます」とか、そういう詐欺まがいな輩の言うことを鵜呑みにしても一時しのぎにしかならないし、人をだましてまで仕事をするというのは自分自身が詐欺師になるということ。宮本泰和(みやもと・やすかず)1956年京都市出身。1977年立命館大学中退、岐阜歯科大学入学。1983年岐阜歯科大学卒業。1983年より小野善弘、中村公雄両氏に師事。1986年京都市にて宮本歯科医院開業。2000年四条烏丸ペリオ・インプラントセンター開設。JIADS理事長 日本臨床歯周病学会理事長 OJ元会長 AAP会員 AO会員朝日大学客員教授、東京医科歯科大学、新潟大学歯学部非常勤講師■四条烏丸ぺリオ・インプラントセンター京都市下京区四条通高倉西入る76番地  アソベビル3F075-253-6487http://www.pic-dent.com/ます。そうやって、自分に助けて欲しいと思う患者さんを増やすことによって、患者さんに自分が助けられるようになる。近くの歯医者は助けてくれませんよ。みんなライバルですからね(笑)まだ歯のことで悩「歯医者のことばっかり考えている歯医者バカなんですよ」と笑い、日本の歯科医療の仕組みや保険制度の問題点など、ナーバスな話題についても、終始、穏やかに語ってくださった宮本先生。今後も、歯科業界を牽引するリーダーの一人として、より広いフィールドで活躍し、多くの歯科医師にとってよきメンターとなって欲しい。んでいる人は随分います。日本の全体的な治療レベルはそれほど高くないので、若い先生にはまだまだチャンスがある。百聞は一見にしかず。学ぶ場所へ出掛けて行けば、どこかで誰かと出会い、刺激も受けます。勉強するモチベーションを維持させてくれる「誰か」と出会うというのは大切なことだと思います。30代女性の初診時と術後8年を経過した写真。歯周再生療法によって歯槽骨が増大し、矯正治療で美しさも取り戻せた。歯科治療を通して患者さんの人生を救った数多くの実例の一部。術前術後

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