Dentalism No.11
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21大変高いため、歯の表面に強く結合し、コーティングするのだと思います。このコーティングによりステインを寄せ付けません。また、短鎖分割ポリリン酸は、唾液中のカルシウムと結合し、水溶性のポリリン酸カルシウムを形成します。水溶性のポリリン酸カルシウムは歯面にカルシウムを効率よく供給してくれる可能性の高い分子です。したがって、歯質の強化にも寄与すると考えられます。この短鎖分割ポリリン酸を配合した歯磨き剤が「ポリリンジェルWX」や「ポリリンホワイト」といった製品になります。津田 つまり脱灰を抑えながらステインを浮かして除去するわけですね。当医院でも採用していますが患者様にも「痛くない!」と好評です。ホワイトニングをした後に、ポリリンジェルで歯磨きをすると歯の表面がツルツルになり、これまでに無い感触に皆さん喜ばれています。誰しも美しくはなりたいけれど、痛いのは御免ですからね。私はこのジェルに過酸化水素を混ぜて使用しています。そこで一つ質問ですが、このジェルを塗布して温熱器でアクティベイトすると泡が出る場合があるのですが、こういうケースでは、かなり歯が明るくなることが多いようですが、なぜでしょうか?柴 先生は過酸化水素と組み合わせてお使いになっているのですね。ポリリン酸によるステイン除去は温度が高いほど効果が期待できますので、光照射により歯の表面温度が上がるとより白くなると思います。ラジカルは不安定なため、すぐに分解して酸素分子の泡になってしまいますが、ラジカル生成量が多い分だけ泡も多くなるのだと思います。津田 温熱器によって、効果がでることを実感しています。いずれにしても、今までのホワイトニングでは、その白さをキープするのが難しかったけれど、ポリリン酸はこの点、自宅でも維持が簡単にできるようになっているのがいいですよね。柴 生体は、構成要素である「リン」が連結の長さによって、生体内でそれぞれ異なる効果を促進しているということがわかりました。ポリリン酸はリン酸という基本単位が連結した構造をしていますが、長鎖のポリリン酸は、生体内で抗菌効果を促進したり(抗生物質との相乗効果もみられる)、毛乳頭根細胞活性化を促進しています。中鎖のポリリン酸は細胞増殖効果、コラーゲン増産効果、創傷治癒促進、血管新生促進、歯周組織再生促進、骨再生促進をすることが認められました。短鎖のポリリン酸は、歯面のステイン除去及び沈着防止効果を促進していることがわかりました。分割ポリリン酸は歯科領域では、まだまだ応用可能性の高い物質で、骨再生材料や歯槽骨の再生、オペ後の軟組織の修復、抗炎症材料に分割ポリリン酸を用いた研究を行っている大学もあり、今後の開発が期待されると思っています。津田 それは楽しみですね。私の方は、来年の9月、日本レーザー歯学会の学会で大会長を務めることになっているのですが、テーマは「光が織り成す様々な治療法」です。歯科界を始め、社会には明るい話題が少ないですが、一筋の光が見えるよう、新しく、明るいトピックスを提供したいと思っています。――現役の研究者としてポリリン酸の可能性を探求する柴先生と、日本レーザー歯科学会で広報担当理事としてもご活躍の津田先生より、今回は、ポリリン酸とレーザーが歯科にもたらす効用と可能性の一端についてご紹介いただきました。本当にありがとうございました。薬用ポリリンジェルWX(医薬部外品)美白有効成分「分割ポリリン酸」を配合した新しい形の歯磨き剤。掃剤にヒドロキシアパタイトを追加することにより、ブラッシングによる歯面の洗浄効果を強化。歯面のステインを除去しながら歯の外側・内側の両方に作用し、歯面をコーティングすることで着色汚れを付きにくくし白さをキープする。「ポリリンEX」、「ポリリンWX」、「ポリリンホワイトジェル」の販売、その他分割ポリリン酸関連商品のお問い合せ・ご注文・資料請求は、TEL 043-224-3231FAX 043-224-7891mail info@ndc240.lpHP http://whitening-poririn.com/㈱NISHIO までセミナーの申し込みは28ページをご覧下さい。

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