Dentalism No.11
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8には「健口」でなければいけません。高齢者に対する歯科治療と口腔ケア、摂食嚥下リハビリテーションは、今後ますます大事になってくるでしょうね。――6月の9日、10日に開催される学術大会では、今回、新しい取り組みが紹介されるそうですが。南 日本顎咬合学会の認定歯科衛生士、認定歯科技工士制度をスタートさせることになっています。歯科は、歯科医師と衛生士、技工士が三位一体の連携プレーで予防や治療、管理に取り組んでいるので、全者で知識や手技やマナーの研鑽に務めるために、立ち上げることにしました。学会では、内外の著名な先生をご招待して、非会員の歯科医師の方も参加できるオープン形式にしています。日本顎咬合学会の英語名がThe Academy of Clinical Dentstryとあるように、学会では噛みあわせを基礎として全臨床を網羅しています。会員数が7000名を超え、開業歯科医師の所属が最も多い学会なので、大切な衛生士と技工士と一緒に勉強できる場を作り、歯科全体のボトムアップを考えています。――学び研鑽を重ねる環境は大切ですね。先生ご自身が指導的立場におられるわけですが、南先生は、大学を卒業後、どのようにキャリアを積まれたのでしょうか。南 卒業して大阪に戻ろうと思っていたときに、大学の補綴科の講師だった田端義雄先生に「関西で一番の先生は誰ですか?」と尋ねたら師匠の上村恭弘(かみむら・やすひろ)先生だと言われました。当時、上村先生は日本顎咬合学会の重鎮でもあったわけですが、見学に行って、その素晴らしさに感動して、その場で「ここで働かせてください」とお願いしましたが、「今は3人ウェイティングがいるから、3年経ったら来なさい」と言われました。そこで僕は「給料なしでいいから置いてください」ってお手紙書いたんですよ。そしたら「おいで」と言われた(笑)そうまでしたのは、大学時代に、体育会系の自動車部に入っていたんですが、その自動車部は当時、日本で一番強かったんです。僕も全日本ラリー選手権で2位になったことがある。先輩なんて全日本で7連覇していました。歯科大学だったけどレベルが高かったんです。レベルの高いところにいて努力をすると、おのずと自分のレベルも上がるという経験があったので、環境の大切さを実感していたんですね。卒業してすぐに日本顎咬合学会に所属して、そこではもちろんですが、大阪SJCDの本多正明先生の元でも臨床を学ばせていただきました。ヘンリー・H・タケイとぐらい。旅行に行って景色を見ても美味しくない」と言われたんです(笑)80歳以上の人には、今まで6名にインプラントを施術したことがありますが、高齢になると歯があるとないとではいろんなことが違ってくる。認知症になる確率も違いますし、歯があると食事ができるから栄養もとれますし、咀嚼する力もあるから胃瘻も少ない。日本顎咬合学会のキーワードでもありますけど、健康長寿のため――超高齢社会における歯科治療に対して、どのようにお考えですか?高齢者に限らず、歯科は生命の入り口である口の健康を支えていますし、食べるということは人生における最も大きな楽しみの一つなわけです。僕の患者さんで2年前86歳でインプラントを希望された方がいて、高額な費用もかかるし、どうなんだろうかと質問したら「先生、実際、楽しみといえば食事をするこ西宮にある分院「今津ステーション歯科クリニック」では、土・日・祝日も休まず平日は夜9時まで診療している。患者さんのことを語り出すと自然と笑顔になる。

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