Dentalism No.10
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19オーラルケアにかける金額は?年齢と共にケアへの意識は高く。むし歯、歯垢・歯石、歯周病、口臭、歯の黄ばみなど、オーラルケアに関する悩みは性別や年代によってもさまざま。日頃、歯磨きを中心に行われているオーラルケアであるが、かける費用はいかほどのものだろう。日本私立歯科大学協会が10〜70代の男女1000人を対象に行った意識調査によると、1ヵ月にオーラルケアにかけている平均額は、「1000円未満」が最も多く、次いで「1000円〜3000円未満」という結果に。お金をかけていないという人も2割おり、平均は比較的低い額にとどまった。また、口腔の健康を一生保つために生涯でかけてもよい金額は平均61万円。女性は男性よりやや高く、また、60・70代は約91万円と高齢になるほど高くなる傾向が窺えた。年齢と共にオーラルケアに対する意識が高くなり、高齢者の多くが、「お金がかかっても口腔の健康が日常の生活にいかに重要か」を認識しているものと言える。高齢化が進むに従い、オーラルケアがより大事になるのは確かだが、年齢を問わず個々人が、その認識を深めていける環境づくりが望まれる。全 体61万1,147円年 代男 性58万8,114円女 性63万4,180円性 別16-19歳37万3,576円20-29歳50万3,085円30-39歳55万6,062円40-49歳54万4,052円50-59歳78万0,464円60-79歳91万1,115円【生涯かけても良いと思う金額】最も高い最も低い【1ヶ月にオーラルケアにかけている金額】1,000円未満53.6%1,000円~3,000円未満 21.1%3,000円~5,000円未満3.5%5,000円~10,000円未満0.8%10,000円以上 0.1%お金をかけていない20.9%アルツハイマー病の原因に噛み合わせの悪さが関係。咀嚼がうまくできないことによる学力低下などが問題となっているように、歯の噛み合わせは身体全体の健康に関わりを持つと言われている。このたび、認知症の一種であるアルツハイマー病の原因と歯の噛み合わせの悪さを関連づける実験成果が発表された。岡山大大学院医歯薬総合研究科の森田学教授と江國大輔助教らの研究グループは、歯が少なかったり、噛み合わせが悪かったりすると、記憶障害を引き起こしやすくなるという既存の研究結果に着目。アルツハイマー病と歯の噛み合わせとの関係を明らかにする狙いで実験を開始した。結果、ラットによる実験で、噛み合わせに異常があると、アルツハイマー病の原因といわれるたんぱく質・アミロイドβが脳の海馬で増殖することを証明。ラットの奥歯を削った噛み合わせ「異常群」のアミロイドβの量は、「正常群」の約3倍に増加していることが確認された。また、「異常群」を4週間後に治療した「治療群」は「正常群」とほぼ同量だったという。噛み合わせを改善することで、アミロイドβの量は減少するとみられ、人間も歯の治療によってアルツハイマー病が改善する可能性があることが示された。今後も患者数が増えると予測されているアルツハイマー病であるだけに、その治療や予防に役立てられる成果として注目が集まる。岡山大大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学江國大輔助教岡山大大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学森田 学教授奥歯を削った「異常群」3※歯にかぶせ物をして噛み合わせを治療※数値は正常群を1とした場合嚙み合わせ異常を「治療群」噛み合わせ異常のラットは正常のラットに比べて、アルツハイマー病の原因といわれるたんぱく質・アミロイドβの蓄積量が約3倍に増加。1※「正常群」1※4週間4週間8週間飼育8週間飼育DentalismNews &Topics

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