Dentalism No.10
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15 でも、歯科医院を見学し、院長先生やスタッフの人柄に触れ、歯周病の怖さや予防の大切さがわかれば、そこからは気軽な口コミが生まれます。クリーニングに通い、痛い思いをすることなく歯がツルツルにきれいになれば、人はもっと他人に話してくれるようになります。 口コミを作るのは女性です。 ですから、私どもは徹底して女性目線にこだわっています。女性が好きなもの、好む話で、共感を得ていくことが重要です。女性は、自分自身が感動したことはお友達や家族にも広めてくれますし、何事も女性にむけて仕掛けていかなければ、と考えています。――とはいえ、先生方にもいろんな方がいらっしゃるでしょうし難しさを感じたことはありませんか。本多 若い先生方は、大学で勉強している頃から歯科業界が厳しいことがわかっていますし、経営感覚に優れた先生であればあるほど、開業時のプロモーションの大切さを実感されています。地域に対する予防の啓蒙や、予約の確保にも積極的ですので、当社のご提案をそのまま受け入れていただくことが多いですね。中には、賑やかな内覧会を好まれない医院もありますし、予めターゲットを自費治療を行う方のみに限定するケースなどもありますので、集客数が限られてしまうこともありますが、そのような場合でも、状況を見ながら臨機応変にアプローチの方法を変更することもあります。全国各地で内覧会のお手伝いをしていますが、地域によっても人々の反応は様々です。そういった情報も我々のノウハウになってきていると思います。――今後の抱負について教えていただけますか。本多 日本の歯科に対しての意識はまだまだ低く、受療する理由の多くが治療のために歯科医院を訪れているというのが現状です。 ご承知のとおり、アメリカでは治療費が高く、日本では2200円でできる抜髄がアメリカでは10万円もかかります。保険によっては定期受診していなければ保険が支払われないケースもあります。一方、日本の歯科医院のほとんどでは、まだ予防のために通ってくださる患者さんを受け入れるだけの余裕は十分にあるはずです。 医療費が膨れ上がり続ける中、私どもがセルフメディケーションを促していくことで、医療機関にとっても患者さんにとっても良い循環を作り、医療費の拡大を少しでも抑えていければ、と考えています。――歯科医院の場合、安く見積もっても初期投資で数千万円以上かかることを思えば、内覧会にかける経費など小さなものと言えそうですね。存在を知ってもらえなければ何も始まらないのですから。本多 やはり最初が肝心です。ビルの上層階に歯のモチーフや大きな看板も掲げないまま、ひっそりと開業しても、その存在が知られるのは至難の業。並びにも向かいにも歯科医院が乱立する中、何もせずに、どうやってその存在が知られていくかといえば、よっぽど感動した患者さんからの口コミぐらいです。でも普通に歯の治療に通っているぐらいでは、わざわざ歯科医院の存在をピーアールしてくれることなどありません。内覧会では、院内のあちこちに歯周病の怖さや予防を喚起するポスターが掲示され、来院者の興味関心を募るよう工夫がなされている。 「口コミを作るのは女性です」デンタリズム・トークDentalism TalkProle 本多隆子(ほんだ・たかこ)1961年徳島県出身。1984年神戸女子大学卒業後、現経済産業省原子力産業課勤務。その後9年間アメリカに在住。帰国後、医療法人赤坂会の理事を務めた後に独立。2004年株式会社メディカルアドバンスを設立。

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