Dentalism No.10
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14――それでメディカルアドバンスの内覧会では、歯科医院やドクターの紹介だけではなく、歯周病の怖さや予防の大切さを伝えているのですね。本多 私どもが歯周病や予防の話をするのは、少しでも多くの方々に医療情報を届けたいという理念があるからです。それは開業した歯科医院だけでなく、歯科業界全体にとっても大切なことだと信じています。内覧会という機会に正しい医療知識を身に着けた人たちは、必ず歯科医院に戻ってきますし、それこそが医療機関と患者さんを結ぶことだと考えています。年間、約120件の内覧会を実施していますが、メディカルアドバンスの3日間の内覧会の平均集客数は約500人。人が歩いていないようなところでも300人、商業施設内では3000人を超える集客実績があります。内覧会では予約もとれるのですが、少ないところで30件弱、多いところでは180件を超える予約をいただいています。立地や周辺環境、内覧会に来ていただく対象の制限等により集客数や予約数の幅はありますが、まずは歯科医院の存在を知っていただくことが第一だと思っています。――集客のみならず予約の確保まで行うというのは凄いですね。昨今では内覧会を実施する業者も多いようですが、内覧会をすれば結果が出るというような単純な話でもなさそうですね。本多 やはり、ただ告知をして内覧会を開き、集客するだけでは、予約の確保まではなかなか難しいと思います。当社の場合は社員が口コミを作るんです。その課程で皆さんがいかに歯科の情報を求めているのかがわかります。 内覧会で、歯周病や予防に関する情報を発信するようになったのは、「歯周病にならないためにはどうしたらいいの?」「歯の長いオバサンになりたくない!」といった切実な声に応えたいと思ったからですが、一般の歯科医院では、歯の治療が終わった患者さんに予防の重要性を説いたり、メンテナンスの話に時間を割いたりするのはなかなか難しいのが実状です。 でも内覧会であれば、啓蒙活動にも最適だと思ったのです。メディカルアドバンスは社員18名のうち17名が女性で、歯科衛生士や歯科助手経験者が多数在籍しています。内覧会当日は医院のスタッフと同じように、歯の悩みや疑問にお応えしており、ドクターに直接聞けないようなことでも、気軽に声をかけていただけているようです。 会社設立当初は、正しい医療情報を届けたいならNPOでもすれば? なんて言われたこともありました。正直、最初から今のようなシステムが構築できていたわけではありませんが、3年ほど前から、内覧会で成果の上がったクライアントの先生方が、お客様を紹介くださったり、分院を展開する際に再び当社を使ってくださったりして、ようやく、ここまでやってくることができました。――内覧会は新規開業の際にしか行わないのですか? これほどの実績と反響があれば、何度も実施したくなる歯科医院も出そうですが。また、地域でお客様が競合することはないのでしょうか。本多 内覧会は開業時に行うことが最も多いですが、1周年とか3周年など周年に絡めて実施するケースや、リニューアルや移転開業、継承の際に行うこともあります。開業後、数カ月してから運営がうまくいかずに、ご相談を受ける場合もあります。 どの歯科医院もお手伝いしたい気持ちはあるのですが、私どもでは同じエリアで基本的には500メートル以内は、3年間は内覧会をやらない契約を結んでおりますので、実際、内覧会のお申込みをお断りしているケースもあります。内覧会前に手配りするリーフレットは、歯科医院の基本情報だけではなく、院長やスタッフの紹介、治療や機器に関する情報などが盛り込まれ、歯科医院の個性に合わせて作り込まれている。内覧会の集客に貢献している小さなあひる隊長「ピヨ」。こういった遊び心にも女性ならではの感性が光る。 「内覧会で予約を取る仕組み」

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