Dentalism No.10
12/32

10築地四丁目の交差点近く。晴海通りのビルの地階にひっそりと佇む天ぷら『清壽』。見事な白木のカウンターに席数はわずか13席。店内は思わず深呼吸をしたくなるような清々しさをたたえている。竹本油脂の太白胡麻油を使い、頻繁に油を取り換えるため、店内には全くと言っていい程、油の香りはしない。いかにも職人といった風貌の主人と、美しく磨かれた道具や調理場を見れば、天ぷらに期待が膨らまないわけがない。胡麻油はごまを煎らずに生のまま搾ってあるため、香りはもとより色もほとんどないため、この店の天ぷらは素材がうっすら化粧を施したような上品な仕上がり。味も見た目に違わず素材の良さが抜群に引き立っている。ワインと天ぷらの相性をことさら強調しているわけではないが、シニアソムリエでもある店主、清水さんが気に入ったワインを揃える『清壽』の存在は、既にワイン好きの間では有名だ。たワインリストの最初の頁には、プレステージを含むシャンパンが素材の良さが際立つ繊細で軽やかな天ぷら。天ぷら 清せい壽じゅ東京都中央区築地3-16-9アーバンメイツビルB1FTEL03-3546-2622営/17:00~21:00(L.O.) 料金/1万5000円~休/月曜 カウンター13席美味しいものを引き寄せるパワーの持ち主、裏地桂子さんがおすすめするとっておきの店。今回は、ワイン好きの間で評判になっている、築地で人気の天ぷらの名店をご紹介します。裏地桂子の歯談・食談裏地桂子クリエイティブコーディネーター。女性誌で執筆、コーディネーターとして活躍後、企業や商品のプロデュースなどを手掛ける。近著に『お家ごはんが美味しくなる口福の調味料100味選』(扶桑社)などがある。裏地桂子のハッピーブログ“お福分け”毎日更新中! 草月流師範。「裏地桂子のいけばな教室」を京都にて主宰。(うらじ・けいこ)今回秋らしい深い色合いの大島で粋に装ってくださった裏地さん。店主の清水さんは、絶妙な頃合いを見計らいながら、天ぷらを一点ずつ供していく。撮影/中島繁樹

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です