Dentalism No.9
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18長い通り庭には水が打たれ、京町屋らしい佇まいをみせる『木乃婦』。三代目主人の高橋拓児さんとは十数年のお付き合いという裏地さんは「拓児さんは新しい店や話題の店にも相当足を運ばれていて、とても研究熱心。お料理にもそれが表れている。斬新だけれども単なる創作ではなく、食材も豪華で全てがメインディッシュのよう」と絶賛する。「インプットだけは多いほうかもしれません。この前も香港で一週間、朝昼晩、朝昼晩、食べまくりでした。ふと思い立ってフランスまで厨房修業に行き、フレンチ作ってきたこともありますし(笑)」と、その恐るべき行動力の一端を事も無げに語る拓児さん。東京での修業時代に、ロマネ・コンティやラ・ターシュ、マルゴー、ラトュールなど、数々の名醸ワインを試す機会に恵まれたことが、彼をソムリエへと導き「香りと味は同格である」との信念をもたらすが、それはやがてワイン献立の考案にも繋がった。「京料理とは? よう聞かれま積み重なる革新の先に築き上げられてゆく伝統。京料理 木乃婦京都市下京区新町通仏光寺下ル TEL075-352-0001http://www.kinobu.co.jp/営/11:30~14:30 17:00~21:30(L.O.19:30) 料金/昼5250円~ 夜1万500円~ ワイン献立21,000円~ (税込・サ別)カード可休/不定休 全室個室(2名~100名)美味しいものを引き寄せるパワーの持ち主、裏地桂子さんがおすすめするとっておきの店。今回は三代目主人の活躍も目覚しい、創業七十周年を迎えた京都の料亭をご紹介します。撮影/宮本 進裏地桂子の歯談・食談裏地桂子クリエイティブコーディネーター。女性誌で執筆、コーディネーターとして活躍後、企業や商品のプロデュースなどを手掛ける。「啓子桂子」のプロデューサーでもある。2010年11月に4冊目の著書『お家ごはんが美味しくなる口福の調味料100味選』(扶桑社)が発行された。裏地桂子のハッピーブログ"お福分け”毎日更新中!http://blogs.glam.jp/uraji/(うらじ・けいこ)高橋拓児(たかはし・たくじ)1968年、京都生まれ。立命館大学法学部卒業後、『東京吉兆』で5年間修業を積む。その間に吉兆創業者である湯木貞一氏の秘書も兼任。帰洛後にシニアソムリエと利き酒師の資格も取得。「NHKみんなのきょうの料理」などで講師をつとめるなど幅広く活躍。『木乃婦』専務取締役。

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