Dentalism No.9
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デンタリズム・スペシャル対談9ですから、その国が出荷を取りやめればそれだけ値段が上がり、手に入らなくなる。そんなものは、もともと保険に入れておくべきじゃない。ですからノンメタルで、ある程度審美性もあって強度もあるような素材の開発を、強度試験などを繰り返しながら進められています。清水 業界の課題は多いですね。一部の歯学部などは定員割れでずい分入学者が少ないというのも寂しいことですね。もう少し歯科に魅力を感じてもらえないものかと思いますが。大久保 高齢社会を迎えて、実は歯科医療ぐらい大事な医療はないと思っています。歯科医療を、きちんと国民に広く知ってもらうために昨年「生きがいを支える国民歯科会議」というのを作ったのですが、そこで会議に参加下さった方々から「治す歯科医療から、治し支える歯科医療へ」という提言が出されました。「食を通して生きる力を支える生活の医療」というのが、つくづく大切だと感じます。歯科医療は、もともと生活の医療で、食べること、食を支えるためにどうするかということが基本にある。人間にとって「食」は栄養をとることだけが目的ではない。共に食べるということが社会の中では生活の大きな基盤になっている。それを支える歯科医療について歯科医師はもっと誇りに思ってもらっていい。こういうことがもっとアピールされていけば、もう一度、歯科医療の魅力は再認識されると思っています。清水 そうなれば予防・メンテナンスが重視され、先生、業界、ひいては患者さんもハッピーですね。歯科医師になって何が一番良かったかと仲間と話し合ったとき「歯医者になっていなければ、自分の歯はもっと悪くなっていたと思う」という意見に皆が同感してくれたことがあります。死ぬまで高いQOLを保つためにも歯科医療が大事だということを、もっとアピールできればと思いますね。最後になりますが『デンタリズム』は会員以外の歯科医師にもメッセージが届きます。諸外国と比べて日本の歯科医師会は会費が高いという声もありますが、会員になるとどんな好い事があるのか、ぜひPRしていただければと思います。大久保 診療所の利益になる、そういう話だけではなく、会員になって好い事は、仲間がいるということです。仲間ができると情報が入る。刺激を受ける。一緒に学び、何かできるというのが、すごく大きなことだと思います。また今回は、大震災などで、全国の会員の先生方から義援金が集ったわけですが、非会員の先生には残念ながら配れないわけです。全てを流された人、家があっても戻れない人、日々の現金にも困っている人がいるわけで、これは仲間の助け合う有難さというのが初めてわかる。今回、被災された会員の皆様は、仲間がいることの有難さを感じたと言ってくださった。ぜひ若い先生方には、会員になって欲しいと思いますね。療が提供できるようになるわけです。そのメリットがあるから保険採用になるわけで、歯科はどうだったかというと、要求がゼロだったわけですよ。すぐに日本歯科商工協会と日本歯科医学会の会長を呼んで、こんなことではダメだと、国民に広く恩恵を受けてもらう保険収載を一つの目的として、新しい素材の開発を頼みました。特に金パラは投機の対象になるような金属ですし、しかも金属の場合、原産国が限られているわけ

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