Dentalism No.8
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 日本に歯周病学をもたらし、長年にわたり人材育成に努めてこられた岡本浩先生が、70歳にして開業するというニュースを聞きつけ、これまでの道程を振り返るとともに、歯周病と歯科教育に対する熱い思いを伺ってきた。――岡本先生といえば歯周病の大権威ですが、歯周病を学ぶきっかけは何だったのでしょうか。岡本 1968年に日本歯科大学を卒業し、防衛施設庁からの派遣でアメリカ空軍病院に勤務していた頃、アメリカから来ていた若い先生たちと一緒に働きそして酒を酌み交わしながら話をしていて、初めて歯周病のことを知ったわけです。当時の日本の大学教育には歯周病学はありませんでした。このままではいけないと思ったんです。海軍や陸軍はアメリカから歯科医師を連れてきていましたが、空軍だけは現地採用枠があったので、僕はすごく運がよかった。 今の60歳以上の先生、場合によっては55歳以上の先生でも大学で正しい歯周病学を習っていない。でも70歳以上の先生でも歯周病治療をちゃんとやっている先生がいる。そういう人たちは学校では習「最初にスウェーデンに行ったときエスキモーだと思われたんですよ、いかにも肉食!って感じだったんでしょうね」とニコニコ笑う岡本先生。岡本 浩注目の歯科医師インタビュー                       Star Dentist InterviewTOKYO歯周治療センター院長撮影/中島繁樹 取材・文/丹羽麻理 協力/エルバ「歯科治療は医者のためのものではなく患者さんのためのもの。それが全て。」HIROSHIOKAMOTO

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