Dentalism No.8
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 小笠原長幹伯爵の邸宅が75年の時を経て『小笠原伯爵邸』として甦ったのは今から10年前のこと。30年もの間使われていなかった廃屋同然の館は2年の歳月をかけて修復された。オープン準備のほとんどを取り仕切った総支配人の渡辺美智子マダムは、自らがヨーロッパまで出向き3ヶ月もの間滞在し、家具や調度品はもちろん大理石や鉄といった建築資材に至るまで現地で調達したという。一朝一夕に醸し出せない存在感にはそれなりの訳があるのだ。 「スペインはダリやガウディを輩出した国だけあり、料理の世界もとても実験的で革新的です。私どもでは、そんな当たり前ではないスペイン料理を味わっていただきたいと思っております」とマダム。 小笠原伯爵邸の料理は皿数が多く、それだけでも十分楽しみに溢れているが、本国の星付レストランで研鑽を積んだシェフは、スペインが生んだ減圧加熱調理気「ガストロバック」や血液を凝固させる医療機器「ローナ」などを自在に操り、驚きに満ちた料理を提供東京都新宿区河田町10-10TEL03-3359-5830http://www.ogasawaratei.com営/レストラン(要予約)  11:30~15:00、18:00~23:00   バー&カフェ(予約不要)  平日 11:30~22:00  土日・祝日 11:30~21:00料金/ランチ7,350円   ディナー10,500円、15,750円    (サービス料10%別)休/無休席/60席、個室2室美味しいものを引き寄せるパワーの持ち主、裏地桂子さんがおすすめするとっておきの店。今回は新宿に佇むスパニッシュ様式の美しい館をご紹介。裏地桂子(うらじ・けいこ)クリエイティブコーディネーター。女性誌で執筆、コーディネーターとして活躍後、企業や商品のプロデユースなどを手掛ける。「啓子桂子」のプロデユーサーでもある。2010年11月に4冊目の著書『お家ごはんが美味しくなる口福の調味料100味選』(扶桑社)が発行された。裏地桂子のハッピーブログ”お福分け”毎日更新中!http://blogs.glam.jp/uraji/スペイン南西部発祥のハモン・イベリコ。小笠原伯爵邸では生ハムを知り尽くしたコルタドールが最高の状態で提供してくれる。渡辺美智子(わたなべ・みちこ)インターナショナル清和株式会社専務取締役。小笠原伯爵邸総支配人。大学時代にアルバイトとして同社レストランへ勤務したことがきっかけとなり、同社の歴史に深く関わることに。表参道バンブー、箱根アルベルコの立ち上げや運営にも携わっている。趣味はワイン句会と書。シュヴァリエ・デュ・タートヴァンの称号の持ち主。小笠原伯爵邸は、日本におけるシェリーへの貢献が評価され、ヘレスの原産地呼称統制委員会より「ヴェネンシアドール・デ・メリト」の称号を与えられている。裏地桂子の歯談・食談小笠原伯爵邸スペインの多様な魅力を味わい尽くせる瀟洒な館。撮影/中島繁樹14

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