Dentalism No.6
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 1993年、アメリカの小児科医グループによって考案された『ドクターベッタ哺乳びん』は、母乳育児の赤ちゃんに病気が少ないことに着目し、多くの臨床データに基づき開発された。 「幼児期に起こる病気の70%は、頭を寝かせた状態で授乳することが原因」といわれているため、赤ちゃんがママのおっぱいを飲むような理想的な姿勢で授乳できるよう、ボトル部分に独特のカーブをもたせてあるのが特徴だ。 これにより、赤ちゃんの耳管へのミルクの流れ込みや誤嚥を防ぎ、空気の飲み込みを軽減するなど、様々な効果も報告されている。 このアメリカ製の哺乳びんが、日本で輸入販売されるようになったのは1995年のことだが、当時はプラスチック製のみだったため、輸入元の株式会社ズームティーは、キズが付きにくく衛生的で、かつ長期にわたる使用が可能な、耐熱ガラス製哺乳びんの必要性を強く感じていた。  そして、多くの技術者と多くの時間を費やし、2002年、ついにクオリティの高い日本製『ドクターベッタ哺乳びん』を完成させたのである。 東京都内に2軒しか残っていない手作りガラス工場の一つ、奥谷硝子製作所の職人によって一つ一つ作られるのは、機械による大量生産が難しい、独特のカーブを描くデザインの同哺乳びん。これを再現するためには、熟練した職人の腕が必要だったのだ。 また、昨年、助産師の経験に基づいて「飲む乳首から、噛む乳首に」をコンセプトにした『ブレイン乳首』も開発された。目指したのはママの乳首。乳首の波型部分がママのおっぱいのように伸びて、お口と舌にフィットすることで、上顎と下顎をしっかり上下運動させ、咀嚼を促すというもの。 咀嚼することは、赤ちゃんの頃からとても重要なことで、その効果としては一般的に顎を発達させて歯を丈夫にしたり、脳を刺激して記憶力や集中力を高めたりすると言われている。 この小児科医が考えた哺乳瓶と、助産師が考案した乳首を供えた『ドクターベッタ哺乳びん ブレイン』シリーズは、今年2月の販売開始以降も高い支持を得ている。 「飲む乳首から噛む乳首に」というコンセプトは、赤ちゃんの頃からの口腔ケアに、一層の意識付けができると、情報に敏感な歯科医師の間でも注目されている。歯医者さんが作ったデンタルケア用品販売サイト「デンタルフィット」 http://shop.dentalfit.net/で取り扱い中。助産師が考えたドクターベッタ哺乳びん ブレイン乳首咀嚼する(噛む)を促すクロスカット乳首は、ママのおっぱいのように優しくのびます。母乳授乳と同じ姿勢(角度)でミルクが飲めます。×Not good ミルクが耳管にはいりやすい。◯Good!! ミルクが耳管へ入りにくい。ただいま、巷で話題ですアメリカ発、日本で進化する「哺乳びん」Dentalism Catch Up

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