Dentalism No.6
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 歯周病というと、中高年の生活習慣病の一つとしてとらえられがちだが、近年では、食生活の変化により10代でも歯周病を患う人が出てきており、その50%以上が若年性歯周炎にかかっているという。また、40代の約8割が歯周病に罹患しているというデータもあり、加齢とともに有病者は増加する傾向にある。 糖尿病や動脈硬化のリスクファクターとなり得ることが明らかになりつつあり、その予防や治療に対する意識も高まりを見せているが、そんな中、にわかに注目を集めているのが、今回紹介する歯科医院専売の「タデ藍エキス」配合の製品である。 タデ藍とは、タデ科の一年草で、日本ではその葉が古くから染料の原料として知られるが、一方で防虫、先院、解毒、止血などの効果も知られており、野良着や手ぬぐい、蚊帳などにも広く使用されてきた。薬用植物としての歴史も古く、2千年前の中国の薬物書にも登場している。 そのタデ藍に注目し、歯周病菌に対する抗菌作用を明らかにし、その活性主成分を解明したのは、トレハロースで有名な林原生物化学研究所と岡山大学(岡山県)、歯科の統合医療で知られる福岡歯科(東京都中央区)だ。 タデ藍の生理作用としては、抗ピロリ菌作用、抗ウィルス作用、抗酸化作用、抗がん作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用などがあり、歯周病菌やう蝕原因菌に対する抗菌作用も認められている。 タデ藍の歯周病治療への応用は、まだ始まったばかりだが、いち早く歯科医院専売用として開発されたこの製品は、既に歯周病治療を中心に行う歯科医院では、患者サービスの一つとして活用され、歯周病への関心向上にも一役かっているという。215.34.3平均TAKKFTATOHポケットの深さ(㎜)3.32.31.3012(月)3.1142.6482.392TNF-α(pg/ml)0200400600210健常(月)平均TAKKFTATOH健常人A健常人B159.74111.9893.6301×1021×1041×1061×108369時間コントロールタデ藍エキス25%タデ藍エキス12.5%タデ藍エキス50%ジンジパリス菌生菌数1×1021×1041×1061×108生菌数0369時間インターメディア菌タデ藍エキス配合の製品。詳しくはCiメディカルホームページで http://www.ci-medical.com/タデ藍エキスの歯周病に対する抗炎症・抗菌作用を臨床で確認するため、市販の歯磨剤にタデ藍エキスを配合した歯磨剤を歯周病患者5名に使用し、有効性を検討。2ヶ月間ブラッシング時にタデ藍エキス配合歯磨剤のみを使用してもらったところ、いずれの患者も歯周病の改善傾向がみられました。(グラフC)さらに、患者の唾液を分析したところ、炎症性サイトカインであるTNF-αが減少していることも明らかになりました。(グラフD)歯周病菌2種を対象に、タデ藍エキスを含む歯周病菌液の3~8時間後の生菌数をカウント。その結果、タデ藍エキスはいずれの菌に対しても濃度依存的に抗菌活性を示しました。(グラフA、B)73歳女性の場合腕が痛くて歯ブラシがうまく動かせず、口内炎がよくできていた女性。プラークコントロールが改善されていないにもかかわらず、出血は減少。使用開始して以来、約3年間、一度も急性腫脹は起きていない。【タデ藍エキスの歯周病に対する抗菌作用】グラフAグラフB【タデ藍エキス配合歯磨剤の歯周病に対する効果】グラフCグラフDタデ藍抽出エキスが配合された「藍ゼリー軟膏」を、慢性歯周炎の患者に、歯磨剤代わりに使用したところ、歯周病の改善傾向が認められた。57歳女性の場合Ⅱ型糖尿病との関係があるのか、全体的に重度の歯周病。多数の歯が欠損し、残存歯もほとんどの歯に動揺がある。「藍ゼリー軟膏」使用後は、急速に歯肉の発赤、腫腸が低下。使用開始から3ヵ月後、空腹時血糖が低下。その後も血糖値は上昇していない。DentalismNews&Topics殺菌作用と抗炎症作用を持つ「タデ藍エキス」を歯周病に。

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