Dentalism No.6
10/36

れど、地方ではそれぞれが地域特性を活かした運営をやっている。―とはいえ自院での診療と、SJCDの会長職との両立というのは大変なことなのでは? 山﨑 組織運営について僕があれこれ差配するようなことはないんだけど、その分、一人の歯科医師として、自分自身が考え得る最高の治療デザインやスタイルを追及したいと考えてきたし、トップとして最高の仕事をするということをモットーとしてきた。それを会員たちが見ることによって、彼らがフォローしてきてくれたからね。―こちらには、学ぶ環境も整備されていると伺いましたが。山﨑 研修ルームがあるからね。日本全国から学びに来るよ。これから教育は、ますます大切になるだろうね。自分は教育者じゃないけど、より良い歯科医療を求めて勉強した先生方が成長する姿を見るのは実に嬉しいよ。―オペ室も最先端の設備を備えていらっしゃるそうですね。山﨑 3年前に今のビルに移転するとき、最後の道楽だと思って全てを医院につぎ込んだからね。スペックとしては世界一だと思っている。大きい手術の場合は、麻酔医や口腔外科医が来て、チームで施術するというケースも多いね。全ての治療のビデオがとれるようになっているから、ライブでオペを見ることもできる。遠隔地に手術の映像を送ることもあるね。マイクロスコープは、これからのトレンドだろうね。モニターにも記録されるし、嘘はつけない。―先生が治療において最も大切にされていることは何ですか?山﨑 自分に正直であることだね。僕はね、スマートな医者っていうのは、自分の実力をわかっている人だと思う。これがね、結構難しいの。だからいろんな医療過誤が起こるんだけど・・・。「過ち」というのはビギナーにはない。それだけ慎重にやるからね。ところが、ある程度経験を積んで、自分の実力を過信したり、できもしないことをやろうとするからミスを犯す。日本には素晴らしい先生たちがいるんだからさ、ワークシェアリングしたらいいんだよ。―先生は、インターディスプリナリー・アプローチ、連携医療についても積極的ですものね。山﨑 矯正、大きなインプラントのサージェリー、あるいは根幹治療の難しいケースだなんてときには、それぞれのジャンルにエキスパートがいるんだから、高度なレベルで連携するに限る。今、ある程度、歯科にお金をかけられる患者さんなら、その人の希望は、ほとんど叶えられると言っていいぐらい、現代の歯科医学はすごいんだから。―ちなみに、日本の歯科水準をどのように評価されていますか?山﨑 これは一言では難しいね。僕は年間10回近く海外に行って講演しているけど、日本のトップランクは世界のトップランクであることは間違いない。アベレージも高いと思う。考えてみたってさ、マッサージチェアを可変して作られたデンタルチェアが一際目を引くオペ室。クリーンルームにもなるオペ室で使われるハードウエアは、ほぼドイツ製。人間の視力の6~32倍で見えるマイクロスコープ(歯科用拡大鏡)は、より精度の高い治療を行うために必要不可欠。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です